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生命陸上進出
*陸の誕生
地球に陸が誕生したのは少なくとも40億年前である。最初の陸地は、地球内部から上昇してきたマグマが冷やされ、固化することによってできたと考えられている。以来長い年月をかけて大陸は成長、分裂していった。(→大陸移動)
*オゾン層の形成
陸も生命も、ともに約40億年の歴史を持つ。しかし、これらが結びついたのはほんの4億年前のことである。それまで陸の上は生物のまったく存在しない、雑然としたところであった。陸には太陽からの紫外線が直接降り注いでいたため生物は生きていく事ができなかったのである。命の遺伝情報はDNAによって伝えられるが、紫外線はそのDNAを破壊してしまうのである。しかし、海水には紫外線を和らげる働きがあったので、それまでも海の中では生物は生きていくことができたのである。
海の中では盛んに生物による光合成が行われていた。初期の大気には、現在の何十万倍ともいわれる量の二酸化炭素が含まれていた。もちろん大気自体の量も現在よりずっと多かったが、その中に酸素はまったく存在していなかった。最初に酸素が大気中に放出されたのは約20億年前である。35億年前にラン藻植物による光合成が始まって以来、それまで産出された酸素はすべて海中の鉄イオンと結合して酸化鉄になり、鉄鉱石として海底に蓄積され続けていた。この鉄イオンは、主に地球が形成されたときに材料となった隕石に含まれていたものであったため、鉄イオンは今更大幅に増えることもなく、限りがくるのを待つばかりであった。しかし酸素は次々と放出されていたため、やがて海中の鉄イオンはすべて使い切られてしまった。そして、約20億年前、海の中で飽和状態に達した酸素はとうとう空中へ放出されるようになったのである。
空中に放出された酸素は、大気の上層部、高度約20〜50kmの領域でオゾンを生成し、地球全体を覆った。オゾン層である。オゾンは紫外線が酸素に作用することによって作られ、酸素は酸素原子2つから成るのに対し、オゾンは酸素原子3つから成る。オゾン層は、紫外線を吸収する働きを持つ。つまりオゾン層ができたことによって、生物が地上でも安全に生活できる環境が作られたのである。これが、約4億年前おきた画期的出来事である。
*生物の上陸
陸の上が安全になると、生物は次々と上陸をはじめた。最初に上陸したのは植物だった。陸生植物は約5億年前に出現し、海の浅瀬から低地の沼へと徐々にその生息地域を拡大していった。続いて節足動物などの無脊椎動物が上陸し、最後に両生類が上陸した。これらの動植物は短期間で大変な進化をとげ、どんどん活動的になっていった。例えば植物には、体をしっかり支えるために根や茎、葉が発達し、動物では両生類の中から脊椎動物が現われた。 約3億年前には陸上植物のシダ植物が大繁殖した。現在化石燃料として使われている石炭は、ほとんどがこの時代できたものである。
こうした生物の中からやがて人類が誕生する。しかし、それはずいぶん先の話。私たちは地球の長い歴史から見ればほんのちっぽけなものなのである。
奇跡3
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