この原子炉は高速中性子をそのまま利用するもので、ウランをプルトニウムに変換する事を目的としています(増殖比を一以上にする)。燃料の大きさは高さ8mm、幅5mmの円柱状(約2g)をしています。冷却材にナトリウムを使用。ナトリウムは中性子を減速・吸収しにくく、熱を伝えやすいという性質があります。炉心の周辺は
劣化ウランなどの燃料で囲みます(ブランケット構造)。この燃料中のウラン238がプルトニウム239に変わります。高速中性子をそのまま利用するものなので
減速材はありません。原子炉で発生した熱は中間熱交換器で別の液体ナトリウムに伝えられます。ナトリウムの熱で水を蒸気に変えタービンを回して発電します。