by 藤木奈緒子
日本での紙生産量は、世界総生産量の約11%を占め、生産量は世界第2位、国民一人あたりの消費量では第4位になります(年間約240kg)。
日本では、資源の大部分を海外からの輸入に依存しているため、製紙原料として再利用できる紙類は、なるべくリサイクルしています。
トイレットペーパーや学習帳などの紙製品によく見られる緑の木のマークは、古紙生成促進センターが設定したグリンマークと言い、古紙を再製利用した製品であることを示しています。
古紙とは、消費者が使い終わった紙を分類し、再利用する目的で回収されるものであり、古紙を原料に作る紙は、木材から作る場合にくらべ、約3分の1のエネルギー消費量ですみます。
ダンボール、台紙、雑誌などの古紙は、新しいダンボールにつくり変われます。
古紙を回収するときに気をつけなくてはならないことがあります。
まず、新聞、雑誌、ダンボールなどに分別する必要があります。そうしないと、紙の原料となるパルプの種類によって品質や特性が異なるため、製紙工場で使えなくなってしまうからです。
第二に、日本では、分類したものを紐で縛ることが求められています。そして、窓のついた封筒、ビニールコート紙、紙コップなどのワックス加工品、写真、合成紙、ファクス用紙は、古紙の中に紛れ込んでいると紙を作る上で重大な障害を起こしてしまうので、絶対に古紙だけをリサイクルすることが大切です。
(資料及び画像:東京都清掃局)
紙(アメリカ)へ