by 山下正人
危険廃棄物と言う物は人や動物、植物などに危害を与える可能性のある物質で、大きく分けて四種類あります。
1. 可燃性のあるゴミ、ガソリンなどの燃料、油、ペンキなどの塗料。
2. 発がん物質、突然変異誘導物、催奇物質、の混ざった混合物。主に農薬、ペンキ落としなど。
3. 金属容器などを腐食する物質。オーブンクリーナー、工業専用洗剤など。
4. 科学反応、分解しやすい化合物で、爆発、又は有害物質を出す可能性のある物質。主に酸性、アルカリ性の強い薬品、漂白剤(塩素)、アンモニアなど。
これらの危険廃棄物は処分するのが容易ではなく、収集、処理の際に人命にも関わる災害をもたらします。
危険廃棄物を主に出す一般企業 ガソリンスタンド、車のリペアーショップ、クリーニング店、DPE店などが危険廃棄物を頻繁に出しています。
家庭用品 (自動車などの)ガソリン、オイル、バッテリー、不凍液、油性ペンキ、シンナー、プール用の薬品、農薬、接着剤、家庭用品の洗剤などをすべて危険物とみなされます。
解決法、処分の方法
一番確実なのは危険廃棄物を出さないことです。
ベイエリアでの捨て方では:
使用済みの車用オイル
1ガロンのボトルに入れ、ゴミの日にごみ箱の横に置いておきます。また、ガソリンタンドやサービスステーションでも引き取れます(バッテリーも)。
不凍液
下水道に直接つながっていれば、トイレから流してもよい。つながっていなければ液体をよく吸収する物(ペーパータオル、雑巾、切くずなど)につけ、プラスチックの袋に入れて普通のゴミと一緒に捨てます。(他の液体物にもこの方法が有功)
スプレー缶
エアゾールではなければ穴を開けるか切れ目を入れます。エアゾールなら缶を逆さにしてペーパータオルなどにむけ、吹き出させて圧力がなくなった様なら何重にも新聞紙に包み、普通のゴミと一緒に捨てます。
これらは一例で他にもありますが、ほとんどのケースでは、危険廃棄物は処理しにくく、効果的な対処の仕方は
1.代用品を使うか
2.できる限りリサイクルする(油やバッテリー)
3.完全に物を使いきって残り物(液体)は凝固させ、容器は紙で包んだりして捨てます。
危険廃棄物をなるべく出したくないならまず、品物を買うときに危険廃棄物にならない物を選びます。本来の製品より環境によい代用品もいろいろできます。
アメリカでは危険廃棄物の見分け方が品物のラベルについています。
"Wear gloves"と書いてある場合は"手袋をはめて使用するように"という意味で腐食剤や皮膚に危険性のある物質の入った製品という事です。
"Do not store near heat or open flame" は "熱や炎を避けて保存してください"と言う意味で、発火の可能性がある物質です。
"Do not store near…''と書いてある製品は、"…の近くで保存しないように"と言う意味で、科学反応の起こりやすい物質です。
"Use only in well ventilated room"は、"換気の整った部屋で使用するように"と言う意味で、毒性のある気体を出す可能性が有る物質に書かれます。
このような注意書きをよく見て分別していきます。
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