by 藤木奈緒子
生ゴミは、紙や缶とは違い、リサイクルができません。昔は、生ゴミを家庭で処理しようという考えもなく、そのまま埋め立て地に捨てるか、土地の狭い日本では埋立地の満杯を避けるために焼却し、灰にするという処理法しかありませんでした。
けれども最近では、家庭で生ゴミを処理しようというアイディアが生まれ、生ゴミ処理機という新製品が発明されています。それは、ゴミを集めて、焼却し、埋め立て地に捨てるという従来の方法では、埋立地が満杯になってきており、新たな処分場の確保は難しいからです。
ゴミをそのまま埋め立てることにより、埋立地からダイオキシンなどの有害物質が浸透し、土壌や飲料水を汚染して、人間の生活を脅かしています。また、ゴミを焼却することは、ダイオキシンの発生や、二酸化炭素排出量の増加につながり、地球温暖化に影響を与えています。
これらの問題を解決するため、日常生活の中から排出される生ゴミを焼却せずに家庭で処理しようという考えが生まれてきました。
家庭で出る生ゴミを処理すると、通常では焼却にまわされる可燃ゴミの減量につながり、また、処理したものを土壌改良剤として土壌作りに利用することもできます。家庭処理をしてできた肥料で家庭栽培をしている人もいます。
日本では、焼却や埋め立てなどのゴミ処理がまだほとんどの自治体で一般会計から支払われています。そのため、ゴミを捨てることは無料であると認識し、ゴミを増やしつづけている結果になっています。
アメリカのように、日本も粗大ゴミだけではなく、すべてのゴミを収集有料化にするべきだと思います。
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