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7、果物屋や果実を通して
さぁ、第二段落の読み取りにうつりましょう。
では果物屋の説明部分になるところを
探してみてください。

ここはこの時を夜だと思ってしまう間違いが
多いようですので
しっかりと読み取ってください。
本文に夜と書いてあるのはその果物屋が
より美しい時であって今の時勢とは違います。

では何故「私」はこの果実屋に惹かれるのでしょうか?

7−@、果実屋の美、果実の美

「その家が暗くなかったら、あんなにも私を
誘惑するには至らなかったと思う。」

とあるように、この場所が暗い事が重要なポイントなのです。 そして

「果物屋固有の美しさが最も露骨に感ぜられた。
果物はかなり勾配の急な台の上に並べてあって、
その台というのも古びた黒い漆塗りの板だったように思える」。

想像してみてください。
まわりもその店自体も暗く、
果物をのせてある台も黒い漆塗り、つまりは暗いのです。
その暗いなかに果物の原色バチバチの色があるのです。
この果物屋には「明」と「暗」のコントラストがあるのです。

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