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岩間 - それでは、次の質問です。日本人が「アイルランド」と聞くと、「治安の悪く危険な国」という印象があります。 ピーターさん - そうなのかい。 岩間 - それというのも、IRA(アイルランド共和軍)のような団体が起こす過激なニュースしか日本では放送されていないからです。アイルランドは危険な国なのですか? ピーターさん - 実は、私自身はアイルランドに行ったことはないんだよ。家族の中では、私の父が何年か前に行っただけだよ。そういえば、私の兄弟も最近に行ったかな。ここにポールがいるけど、彼は英国出身だから、私よりも詳しいのじゃないかな。 岩間 - それでは、ギルソンさんに伺います。 ギルソンさん - 君が言っていることはわかるよ。アイルランドが危険な国だっていう印象は、この国に関して日本で注目を集めるニュースが暴力的なものしかないからだと思う。アイルランドの一部では、深刻な事件は起こったとは思うけど、ほとんどの地域は平和的だと思うよ。僕の知る限りではね。実は、僕もアイルランド国内には行った事がないんだ。北部アイルランドでは色々な紛争が起きたみたいだけどね。特に、アイルランドの伝統音楽が演奏されているような場所は平和だよ。うん、北部以外のアイルランド島にはテロなどは全くなかったと思う。イギリスや北部アイルランドなどでは、人が殺されたりすることもあったようだけど。
1692年に、清教徒革命(ピューリタン革命)でイギリス内の絶対王政を破り、権力を付けていたクロムウェルが、アイルランドに侵略し、イギリスによるアイルランドへの弾圧が始まった。1801年には、アイルランドはイングランド王国に併合されることになり、大ブリテン王国の一部となった。この後から、アイルランド人の独立は侵害されて、文化的・民族的に差別を受けることになった。例えば、アイルランド語(ゲール語)を話すと差別によって職を持てないという理由で、アイルランド独自の言葉のゲール語は消えていった。カトリックだった彼らは、イギリス人から宗教的な理由からも迫害されたのだ。当然、アイルランドの人々は本国イギリスに反感を持つようになり、IRA(アイルランド共和軍)と呼ばれる軍隊が組織され、本国に反抗するようになった。 Cultural Topic 〜セイント・パトリックス・デイ〜
アイルランドの人々は、聖パトリックによってキリスト教がアイルランドに伝わった日を、聖パトリックの日(3月17日)として毎年祝っています。ちなみに、日本に仏教が伝わったのは6世紀(538年)のことですので、土着の宗教に対して外来の宗教が入ってきた時期として、二つの国は似ているでしょう。 |