〜 ピーターさんへのインタビュー No.6
- ストリーミング Part 8 -

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岩間 - 最近のことですが、世界中でいわゆる「ケルティック音楽」がブームです。日本を含めた色々な国々で人気が高まっているように感じます。しかし、現在もてはやされている「ケルティック音楽」は、本当の伝統的な音楽とは少し違うように思います。どうお考えですか?

ピーターさん - えーと、「昨今に人気が出てきたケルティック音楽」って意味かな?

岩間 - はい。

ピーターさん - 「エンヤ」や「クラナド」みたいに伝統的なケルティック音楽に最近の音を合わせて使っている人達はいるね。そうだね、伝統的なスタイルとはちょっと違うよね。伝統的なスタイルのアイルランド音楽だけではなくて、バンド形式のアイルランド音楽も人気だよ。実は、東京や他の都市にやって来ることもある。いま、アイルランドの伝統音楽に注目が集まっているのは、民族音楽というかワールドミュージック全般が人気になっているのが理由だと思う。世界の人々が、色々な国に関心を高めているんだよ。

- ストリーミング Part 9 -

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岩間 - 人々の関心が高まり民族音楽が商業的に発展することは、「真の伝統音楽」を台無しにしてしまうと思いますか。

ピーターさん - ・・・かもしれない。僕自身は、伝統的な音使いと現代的なサウンドを合わせて使っているグループは好きじゃない。僕の意見では、伝統的な音使いを取り出して、現代的なサウンドにしてしまうのはとても難しいと思う。大抵の場合は、そうしてミックスされた音楽は、元の音楽より悪くなってしまうと思うんだ。

岩間 - 僕の意見では、民族音楽というものは、人々の生活や精神が反映されてこそ価値があると思うのです。あなたの意見に同意します。 長い時間、わざわざご協力有り難うございました。

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- 解説 -
 最近、「ケルティック・ミュージック」がブームだ。これは、ENYAなどの有名アーティストの登場によるものと、人々の関心が民族的な背景がある音楽に置かれるようになったのが理由だろう。本サイトで取り上げている「ボサノバ」もおしゃれな「カフェ・ミュージック」として人気が高まりつつある。しかし、「ブルース」や「アボリジニー伝統音楽」などに比べて、「ケルティック・ミュージック」の人気は圧倒的だ。
 しかし、ブームとなっている「ケルティック・ミュージック」は「アイルランド伝統音楽」とは違うものだ。アイルランド伝統音楽は、お酒を飲みながら、地元の人々が踊ったり騒いだりするなかで聴けるものだと思う。興味が湧いた人は、是非、ダブリンへ出かけて、現地の文化・音楽を楽しんできて欲しい。

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- ストリーミング Part 10 -

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- ファレルさんのホイッスル演奏 -

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ピーターさん - この楽器は、ティン・ホイッスルと呼ばれている。時々、ペニー・ホイッスルなんて呼ぶ人もいるんだ。多分、昔はティン・ホイッスルがとても安くて1ぺニーで買えたからかな。詳しいことはわからない。
  この笛はすずで出来ているよ。福岡で1000円ぐらい出して買ったのだけど、楽器としてはやっぱり安いよね。ただの筒に穴が6つ空いただけのとても単純な作りだよ。リコーダーに似ているけど、表の穴が一個少ないし、裏には一個も穴がないんだ。息を強く吹くことで、高い音を出すことができる。ちょっと、吹いてみよう。これが一番低い音階。これが次の音階。これ以上高い音を出すと耳がおかしくなっちゃうだろうからやめておこう。ちなみに、初めて作られたのは150年ぐらい前だと思う。誰かがこれを発明してそれを売ったら、あっと言う間に広がって伝統音楽でも使われるようになったんだ。それほど古い楽器ではないよ。それでは、一曲吹くね。

- 解説 -
 ティン・ホイッスルは非常に単純な楽器で、フルートの入門として使われる事もある。しかし、アイルランド伝統音楽では多く演奏されていて、フルートやバイオリンなどに並んで、主要な楽器の一つだ。中には、人目を引くために、「鼻でホイッスルを吹く」、「曲の途中で左右の手を入れ替えて演奏する」、「二本のホイッスルを同時に演奏する」といった芸当するアイルランド人もいたという。

% インタビューはこれで終わりです %

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