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原発Web学習 - 学ぶ


1.放射線と放射能 - 2.体にあたえる影響

放射能を受けることを被曝といいます。少しの被曝なら問題はありませんが大量に被爆すると、体にどんな影響を与えるのでしょうか。学びましょう。

被曝という言葉

被曝(ひばく)はよく被爆(ひばく)と書き間違えられます。前者は体が放射線にさらされることであるのに対して、後者は爆撃されて被害をうけること、または原子爆弾によって被害をうけることをさす言葉であり、まったくの別物です。

人体にあたえる影響

まず単位について簡単に説明しましょう。単位にはいくつかあって、放射性物質がどのくらいの強さの放射線を出しているかと言うときには「Bq(ベクレル)」という単位を、どのくらい体が放射線をうけたかと言うときには「Sv(シーベルト)」という単位を使います。1Sv=1000mSvです。

被曝する量が増えると体にさまざまな影響がでてきます。とても複雑でひとことで言うことは出来ないのですが、簡単にいうと皮膚と、細胞分裂のさかんなところ、たとえば脊髄リンパがつよく影響を受けるといわれています。短い間に1Sv以上の放射線を浴びると、吐き気や痙攣など急性障害がでて、それよりもはるかにおおい放射線を浴びたときには死に至ることもあります。

自然放射線

前項では、放射線がとても恐ろしいもののように書きましたが、実は私たちの身の回りにも存在しているのです。それを自然放射線といいます。私たちは日常生活でも被曝し続けているわけです。世界平均で年間2.4mSvの放射線を受けているのです。そのうち内部被曝は、空気中に存在するラドンという物質を吸い込むことや、食べ物に含まれている放射性物質を取り込むことにより年間1.54mSvほどです。外部被曝は、宇宙から降り注ぐ放射線や大地からの放射線により、0.84mSvほどです。