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原発Web学習 - 学ぶ


1.放射線と放射能 - 3.測ってみよう

放射線は体にいろいろな害を与えると説明しました。しかし、それは大量に浴びた時だけであって、普段はそんなにおそれることはありません。私たちの身の回りにも放射線は普通に存在しているのです。宇宙からの放射線も地上に降り注いでいます。これらをあわせて自然放射線といいます。私たちはいつも放射線を受けているわけです。それを実際に測ってみました。

どうやって測るの?

「はかるくん」と「はかるくんU」 (← クリックすると大きな写真を表示します。)

放射線を測るには、電離作用を利用した方法、蛍光作用を利用した方法、写真作用を利用した方法があります。今回は、財団法人放射線計測協会が無料で貸し出している「はかるくん」という簡易放射線測定器を使用しました。「はかるくん」は蛍光作用を利用して、ガンマ線を測る計器です。蛍光作用とは放射線が特別な物質にあたると光を出す作用のことです。「はかるくん」はこの光を増幅して計測しています。放射線をはかる機械はもしかしたら学校にもあるかもしれないので、理科の先生に聞いてみるのもいいでしょう。

単位について

「はかるくん」では放射線の強さを表す単位として、「μSv/h(マイクロシーベルト毎時)」を使用しているようです。これは1時間あたりに体がどれだけ放射線の影響を受けたかを示す単位です。下の表から引用して、例えば0.051μSv/hであれば、そこに1時間いれば0.051μSvの放射線を受けることになります。

測定結果

測定結果(表)

駐輪場が一番大きな値を示し、グラウンドが一番小さな値を示しました。調べてみたところ、屋外や木造の建物よりも鉄筋コンクリートの建物の方がより放射線が強く、逆に水気の多いところでは、水が放射線を弱めるようです。なので、上下左右をコンクリートで囲まれた駐輪場は大きな値を、コンクリートの影響を受けず地面が湿っていたグラウンドは小さな値を示したようです。本当に簡単なのでみなさんも借りて色々試してみて下さい。放射線の身近さを感じることができますよ。

測定の様子

教室での測定 碑の前での測定 1 碑の前での測定 2 駐輪場での測定 グラウンドでの測定

写真をクリックすると大きな写真を表示します。