3.くらしと原子力 - 2.危険性
原子力発電はよくその危険性がいわれていて、それが原因で原発反対運動などが起っているのも現実です。そのうちいくつかについて説明しましょう。
事故
原子力発電は、放射性物質を使うことや非常に大出力であることなどがあり、事故になった場合、複数の街をゴーストタウンにしてしまうことがあります。海外では冷却材がなくなってしまって、原子炉がとけてしまう事故や、原子炉が暴走して異常に出力が上がり爆発してしまう事故も以前に起きています。
国内でも、冷却材として使っていたナトリウムが漏れる事故や、蒸気が漏れる事故が起きています。設計のミスや、操作ミスなどが原因にあります。
地震
最近では原子力発電所の地震への対策のもろさが叫ばれています。全ての原発がそういうわけではないのですが、国内の原発の中には設計で耐えられるとされている以上の揺れの地震が近くで起きてしまったところもあるのです。もし、この揺れが原発を直撃したら、最悪の場合、原子炉が壊れて放射線がばらまかれてしまうのです。
被曝
原発の近くの住民が被曝する危険性もいわれていますが、調べた範囲では原発が安全に運転されているかぎり、それほど気にすることもないようです。それよりも、原発での作業員の被曝量が決められた量を超えていたことがあり、こちらのほうが問題になっています。
その他
前項でもあったような、使用済み燃料の処理の問題もありますし、最近はテロの攻撃対象になるのではとも言われていて、危険をあげれば数限りないようです。
安全対策
このようなことが起こらないように、原子力発電所では厳重な安全対策がとられているようです。具体的には放射性物質が漏れないように何重にも囲う構造をしていたり、外部から衝撃につよい外壁を使っていたり、地震に強い設計にしていたり、原子炉が暴走しないように何重にも安全装置をつけていたりしているようです。人間が使う以上ミスは必ず起きるのですから、こういう対策は大切だと思います。