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原発Web学習 - 学ぶ


2.原子力発電とは - 2.核分裂って?

前項から核分裂や原子炉という言葉がでてきましたよね。聞いたことがあるとは思いますが、いったいそれぞれどういうものなのか、説明できますか?学びましょう。

核分裂

すべての物質は原子でできています。原子は真ん中に原子核というものがあって、その周りを電子というものがまわっています。その原子核がいくつかの原子核に分かれることがあります。この反応を核分裂といいます。

どうして熱がでるの?

核分裂を起こす物質の代表的なものにウラン235という物質があります。これが核分裂すると2つに分かれ、そのほかに中性子というものも出てきます。ところが、この分かれてできた2つの物質の質量は、もとのウラン235と中性子の質量より少し、軽いのです。

この質量はどこへいってしまったのでしょうか。そう、この失われた質量が熱となるのです。なにか不思議な感じがしますが、こういうことが起きるのです。そして、そのとき出る熱は普通にものを燃やすとは比べものにならないほど莫大な量なのです。

原子炉

ウラン235は中性子があたると核分裂を起こしやすくなります。そしてウラン235は核分裂のときに中性子を出します。この中性子がほかのウラン235にあたっても核分裂が起こるような気がしますね。しかし、ウラン235自体が核分裂のときに出す中性子はスピードが速すぎて、うまくほかのウラン235に吸収されないのです。

この中性子をほかのもの、例えば水などにあてて遅くしてからウラン235に当てると、核分裂がよくおこるのです。そして、また中性子がでて、これがまた別のウラン235にあたっていけば、核分裂がどんどん続いていくわけです。このように次々と核分裂がおきていく反応を連鎖反応といいます。この連鎖反応をうまくコントロールできるように作られたのが原子炉です。