音と脳の関係 >> 脳波 >> |
脳波  -EEG-●○音の仕組み!人間の脳内では常に超微弱な電流が流れています。脳内で発生する電気活動を頭皮上の電極で記録する方法。これが「脳波」です。 脳内のあらゆる領野で、無数の電流がさまざまな方向に絶えず発生しているのです。 似たようなもので「脳磁図(でんじず)」というものがあり、脳波とは違い電流ではなく磁力によって測定したものです。(本質的には脳波と同じようなもの) 脳波には自発脳波(じはつのうは)と誘発脳波(ゆうはつのうは)の2種類が存在します。自発脳波は、何もしなくても生きているだけで常に生じている脳波、 誘発脳波は、外部からの刺激により発生する脳波です。呼び名が刺激によって異なり、音の場合は「聴覚誘発電位(ちょうかくゆうはつでんい)」と呼ばれます。 つまり音というものは、これによって脳へ伝わり、聞こえる仕組みになっているのです! 脳波の歴史脳波の今までの歴史をわかりやすくまとめると次のようになります。1875 リチャード・カートン(イギリス):動物の脳に電気現象がみられることを報告。 1929 精神科医ハンス・ベルガー(ドイツ):初めての人間についての電気現象の報告。 1935 エドガー・エイドリアン:アルファ波を「 ベルガーリズム」と命名。 1936 松平正壽(東北帝国大学助教授):脳波増幅器を試作。 1942年勝沼精蔵(名古屋帝国大学教授):「脳波」という呼び方を提案。 1992 アメリカとドイツ:脳波モニターの開発 脳波の種類についてさて、次は脳波の種類について説明していきます。まず、基礎律動についてお話します。 基礎律動とは脳波の多くの部分をつくっている特定の脳波活動のことで、覚醒度、年齢、薬物によって変化し、異常をしめす病態も多くあります。 また、脳波はHz(音の単位)によって波が異なり、その名前は次のようになっています。 デルタ波:1〜3Hz シータ波:4〜7Hz アルファ波:8〜13Hz ベータ波:14〜Hz 一般に健常者では、安静・閉眼・覚醒状態では後頭部を中心にアルファ波が多く出現します。 健常成人の安静覚醒閉眼時では、後頭部優位に出現するアルファ波が基礎律動となるのです。 アルファ波を基準としてそれよりも周波数の遅い波形を徐波、周波数の早い波形を速波といいます! |