先程まで、“人間”が音をどのように認知しているのかを学びましたが、ここでは、犬や猫などの“動物”がどのようにして音を認識しているのか、簡単に説明していきたいと思います! 〜メニュー〜 動物の耳の仕組み 動物の聞こえる範囲 動物から発せられる音〜超音波〜 動物から発せられる音〜モスキート音〜 ↑ クリックすると見たい内容のところに飛ぶことができます! ↑
はじめに、動物たちの耳の仕組みについて紹介します。
ここでは代表としてわたしたちと最も関わりが深いであろう犬と猫の耳を紹介します!
結論から申し上げますと、私たち人間の耳と構造はほとんど同じです。
では、復習を兼ねて二種類動物の耳の構造を見てみましょう!
下の図をご覧ください。 ↓ ↓ ↓
外耳
私たちの目に見えている部分のことです。
耳介
普段私たちが“耳”と呼んでいる、耳のひらひらした部分のことを指します。耳介軟膏が入っており、耳の形状を変える働きがあります。
耳介筋
顔面の神経からの指示に従って耳介を思う方向に動かします。
外耳道
音(振動した空気)が通る道で、垂直部と水平部に分かれています。二つの間には屈曲部と呼ばれるL字型のカーブがあります。
中耳
耳の鼓膜から奥の部分を指します。
中耳腔
鼓膜の奥にある空洞になっている部分です。鼓室とも呼びます。
耳小骨
つち骨・きぬた骨・あぶみ骨の小さな3つの骨によって成り立っています。鼓膜に伝わった空気の振動を増幅して内耳に伝える役割を担っています。
耳管
中耳腔から伸びる管のことで鼻腔、咽頭につながっています。たくさんの線毛が生えていてそれらの働きによって中耳のの中には清潔に保たれています!
内耳
中耳のさらに奥のほうにある部分
蝸牛
蝸牛はもともとカタツムリのことですが、この器官がカタツムリの渦巻きに似ているためこの名前がつけられました。中はリンパ液で満たされており、耳小骨を伝ってきた振動がこれを介して聴神経につたわり、脳内に情報がいきわたります。
前庭・三半規管
主にバランスや平衡感覚をつかさどる器官です。
主な違いは、人間の耳と違うところは人間は耳が頭の横についているため耳道がほぼ一直線上にあるのに対し、
犬と猫は耳が頭の上のほうについているので、耳道がそれぞれ“垂直耳道”“水平耳道”の二つに分かれていることですかね。
次に、動物の聞こえる音の範囲について取り上げていきます!
周波には高周波や低周波などがあり、どの範囲まで聞こえるかは動物の種類によって様々です。
今回は先程取り上げた犬と猫、空を飛ぶ哺乳類であるコウモリがどのくらいの範囲まで聞こえるか、人間のものと比較して見てみましょう!
では、それぞれの動物ごとで簡単に比較してみましょう!
犬の場合
ヒトよりも聞こえる音の幅が広いです。
猫の場合
人よりも高いHzの音を聞くことができるようです。
コウモリの場合
私たちが聞くことのできる最も高い音よりも高いHzの音も聞こえるようです。
このように、動物によって聞こえてくる音の世界はさまざまなのです!