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絵本に癒し効果はある?

もちろんあります!
こちらも、ちゃんと科学的に証明されています。

2017年、森慶子さんが発表した「絵本の読み聞かせの教育的効果の研究」の中に、絵本の読み聞かせによるoxy-Hb濃度の変化を調査したものがありました。

その結果、前頭前野の広範囲、特に
前頭極という所でoxy-Hb濃度が減少した ことが分かったのです。

前頭前野は大脳の中の約30%を占めているとても大きな部分で、前頭極は前頭前野の中の1番前方の部分を指します。

前頭前野は「人間を知的かつ理性的にする」という重要な役割を担っており、記憶や思考、判断力を司り、人間が人間らしい生活を送るために必要な能力を持っています。

また、前頭極は、自分自身に意識を向ける自己意識自分の人生を見つめ直す自伝的回想を扱っています。

oxy-Hbとは、赤血球に含まれるヘモグロビンと酸素がくっついたもので、正式名称は酸素化ヘモグロビンです。
つまり、oxy-Hb濃度とは血液中に含まれる酸素化ヘモグロビンの濃度のことです。

oxy-Hb濃度が減少したということは前頭極の血流が減少したということを示します。

実は、リラックスすると前頭極の血流は減少するんです。
例えば、音楽などを聞いた時も、前頭極の血流は減少します。

つまり、絵本の読み聞かせにも、音楽と同じようにリラックス効果があるという事が脳科学的に証明されたのです。

子供を寝かしつける時に読み聞かせをするというのはよく聞く話ですよね。
これも絵本による癒し効果を利用しています。

よく眠るにはリラックスした精神状態がいいと言われ、逆に興奮状態やストレスのある状態では、よく眠ることができません。
絵本の癒し効果で心をリラックスさせることで、なかなか寝つけない子供もすぐに寝つけるのです。

東日本大震災の際には、音楽と共に絵本の朗読を行い、被災者の方々の心を和らげようとする試みも実施されました。

絵本の力は多くの人を助けているのです。

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