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ここでは、私たちがプロのお2人に聞いてみたいことをインタビューしてみました。

Q.阿部さんと吉岡さんが絵本作家になろうと思ったきっかけは?

ザ・キャビンカンパニーさんの原点は、お2人の大学時代
にありました。

阿部さんと吉岡さんは大学で、美術に関する科に進学します。
そこでお2人は、美術の先生になるための勉強をしていました。
そんな時にお2人が出会った職業が、絵本作家でした。

お2人は、美術に関する仕事はたくさんあるのだということを知ります。絵本作家は読んでいた雑誌で絵本作家さんの特集が組まれていたことで出会ったそうです。お2人はそこで載せられていた
絵本の絵に魅力を感じたのだとか。
そこからお2人は、絵本作家を志すようになったのだそうです。

キャビンさんのアトリエに飾られていた作品

Q,絵本を作る上での苦労は?

この質問に対してお2人は、物語を作ることを迷わず1番に
挙げていました。

プロとして絵本を作る以上、その本が売れるのかという、
売り物としての面も考えなければなりません。
また、自分たちが何を伝えたいのかだけでなく絵本を読む側の
「子供の視点」に立つことも重要になってきます。

特に「子供の視点」は、大人とは違うので、大人2人で頭を悩ませるそうです。実際にお2人の娘さんに絵本を読んでみたことで、「こんな音に喜ぶんだ」とか、「こんな絵が喜ばれるのか」という新たな発見があったそうです。

キャビンさんの作業机

また、お2人は1年間で5冊程の絵本を同時に作っているので、
いつも時間との闘いなのだそうです。

そんな中で、「求められるもの」「作りたいもの」
両方を意識するので、アイデアに行き詰まることも多いそうです。

そんな行き詰まったときに「初心に戻る」ために、アトリエの壁には日々心掛けるべきことが書かれた紙が掲げられていました。

キャビンさんのアトリエの壁に掲げられていた言葉

Q.絵本を作る上で意識されていることは?

絵は「読むのが子供だからといって、簡単な絵は描かない」ということを意識されているそうです。
絵本は「人間が生まれて初めて読むもの」と言えます。だから、 大人でも美しいと思えるような「美しく完成されたもの」
を目指しているのだそうです。

文は、リズムに気をつけて言葉選びをすることを意識されているそうです。これは、読み聞かせの時に読み手がリズムで音を変えられるようにするためなのだそうです。

また、全体としては絵と文章のバランスを意識されているそうです。絵本は、絵と文で1つの作品です。だから、絵本の中に文を入れる際に絵で描いたことを文では書かないということを心掛けているそうです。

キャビンさんのアトリエに飾られていた作品

Q.他の絵本作家さんとは、交流があるのですか?

出版社の多くが東京都にあるということからか、絵本作家さんは
東京に住んでいる方が多いのだそうです。

だから、大分を拠点とするお2人は、出版社のパーティーや授賞式などの席で会う以外は、なかなか交流はないそうです。

ですが中には、サッカー大会を開催するなど、交流が活発な方々もいるそうです。

また、突然キャビンさんのアトリエに訪れてきた作家さんもいたとかいなかったとか・・。

キャビンさんのアトリエに飾られていた作品

Q.キャビンさんの絵本の中で、特に心に残っている絵本は?

お2人の心に残っている絵本として、2冊が挙がりました。

1冊目は、『あかんぼっかん』です。この絵本は、お2人に初めて娘さんが生まれた時がきっかけとなってできた絵本です。
娘さんの出産は、ちょうど2016年に起きた熊本地震の頃でした。吉岡さんは、地震と陣痛が同時に起こっているかのように感じたそうです。そんな時に吉岡さんが思いついたのが、この絵本でした。

2冊目は、『だいおういかのいかたろう』です。
この絵本は、キャビンさんのデビュー作であると同時に、
第20回日本絵本賞読者賞を受賞しており、まさにキャビンさんの名前が世間に広がるきっかけになった絵本なのです。

「だいおういかのいかたろう」の像

Q.ザ・キャビンカンパニーとしての今後の目標は?

最後に、ザ・キャビンカンパニーとしての目標を伺いました。

キャビンさんは、絵本だけではなく大きな展示品も作成しています。その中にはアトリエである廃校の天井に届くほどの作品もありました。

ですが、お2人が目指すのは今まで以上に大きな展示品を作り、「絵本の世界」を再現することなのだそうです。
さらに、その世界の中で、子供たちに絵本を読んでもらいたい
ということもおっしゃっていました。

素敵なキャビンさんの世界観を感じながら絵本を読める日が、大変待ち遠しく感じられました。

キャビンさんのアトリエに飾られていた作品

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