原因3:「3分の1」ルール
1/3ルールって、どんなルール?どこで使われているんだろう?
◎「1/3ルール」
1990年代から始まった日本独自の慣習。
賞味期限切れの商品が店頭に並ぶのを避けるために、「メーカー」「小売」「消費者」の3者が賞味期限を「1/3」ずつ分けあうという考え方から生まれた。
賞味期限を分け合う...?どういうことだ...???
言葉だけじゃわかりにくいよね。
例えば、作られてから食べられるまでの賞味期限が「6か月」の場合、1/3ルールを適用すると下の図のような仕組みになるんだよ!
●賞味期限が6か月だとしたら...
消費者になるべく賞味期限を残した状態で売れるようにするための工夫なんだね。
でも、だからって消費期限になってもいない食べ物を捨てなくてもいいのに...。
そうだよね!
この仕組みのせいで、日々まだまだ ”長い寿命” があるはずの仲間たちが捨てられているんだよ...。
この対策として、「返金」という制度もあるんだけど、現状あんまり効果が出ていないんだ...。
*返品
販売期限までに売れなかった商品は、廃棄されずにメーカーに返品されることも。
メーカーは「販売奨励金」というお金を払ってまで別の小売店に買い取ってもらったり、ディスカウントストアに転売したりするが、結局返品された商品の8割は捨てられてしまっています。
1/3ルールは日本独自
しかも、このルールは日本の食品業界で独自に発達してきたものなんだ。
ほかの国に比べても、日本の食品衛生に関するルールは厳しすぎるという指摘も広がっているんだよ。
*ほかの国
●アメリカ → 1/2ルール
●ヨーロッパ → 2/3ルール