原因3:対策
対策は考えなくちゃいけないけど、そもそも1/3ルールは消費者が商品を購入してから賞味期限を迎えるまでの余裕を長く持たせるためのものなんだよね?
それって私たち消費者にとっては、やっぱり必要なことじゃない?
たしかに。
でもさ、全部の食べ物をそんなに長い時間保存しておく必要はなくない?
その通り!みんなと同じ観点から、少しずつ見直しも始まっているよ!
例えば...
〔 あるスーパーの見直し 〕
あるスーパーでは、どのくらい各家庭で保存される商品かを考えてルールの見直しをしてくれたよ!
●コメは1/3ルールのまま
お米は買ってすぐには食べきらずに保存する家庭が多いため、消費者の保有期間確保をするために1/3ルールのままに!
●カップ麺は1/2ルールへ変更
カップ麺は買ってからすぐに食べる人も多い商品。そんなに長い余裕をもって売る必要はないのでは?
→1/2ルールへ
政府の動きも!
それに、そもそも製造から賞味期限までの期間が長い商品は「1/3」も消費者のために取っておく必要はないよね。
農林水産は、そこに目をつけてルールの緩和を呼び掛けているよ!
「そもそも賞味期限が長い」商品ってどんな食べ物だろう?
たとえば、「お菓子」とかは長いものが多いよね。
〔 農林水産省は、賞味期限180日以上の菓子の納品機関緩和を推奨 〕
1/3ルールだと...
消費者が購入してから60日も余裕があることに。
でも、半分の30日でも問題がない消費者も多いはず!
1/2ルールへの転換
1/3ルールが見直され、その代わりに注目されてきているのが1/2ルールです。
ちなみに、「1/2ルール」ってどんなルールなの?
「納品期限」が1/2になって、残りの1/2は賞味期限を販売店と家族で分け合うんだ。
そのときの分け方は販売店が場合に応じて自由に決めるよ。
なるほど!
納品期限が緩和される上に、販売期間も商品に応じて適切な設定ができて、ロスが減りそうだね!
実際、1/2ルールの実証実験では大いに効果が出たみたいだよ!
流通経済研究所の推計では、食品メーカーや小売店などの35社が参加した実証実験で菓子と飲料を「1/3ルール」から「1/2ルール」に変更すると、年間約7トンもの廃棄を減らすことに成功したという。
もっとたくさんの企業がもっとたくさんの食品で実行すれば、さらなる食品ロスの削減を目指せるはず!