用語集
わかりにくい単語や用語がまとめられています。
抗酸菌
実験室における特定の染色工程において、塩酸酸性アルコールで脱色されない細菌の総称。結核やらい菌の特徴として、マクロファージに感染して増殖する能力が比較的に高い事が知られている。
医師ハンセン
ゲルハール・ヘンリック・アルマウェル・ハンセン(Gerhard Henrick Armauer Hansen、1841年7月29日~1912年2月12日)。らい菌の発見で知られるノルウェーの医者。ハンセン病(旧称:癩病)は彼の名に因む。
癩 (らい)予防二関スル件
放浪するハンセン病患者の存在が欧米人の目に触れることを国の恥と考え、その一掃を図った法律。 従って強制隔離の対象とされたのは放浪患者だけで、実際に強制隔離されたのは全体の一割以下の患者だった。
無癩県運動
県内からすべての癩病患者を 療養所 に隔離・強制収容 させて、放浪患者や在宅患者を県内から一掃しようという目的で行われた社会運動。
癩予防法
「癩予防に関する件」を作り直した法律。隔離の対象となる患者の範囲が広まり、日本中のすべてのハンセン病患者を、療養所に隔離できるようになった。
らい予防法
「癩予防法」を一部つくり直した法律。「強制隔離」「懲戒検束権」などはそのまま残っている。患者の働くことの禁止、療養所入所者の外出禁止などを規定したもの。
懲戒検束規定
療養所長に、7日以内常食量2分の1までの減食、30日以内の監禁などの懲戒又は検束の権限が与えらた。
プロミン
マラリア、結核、ハンセン病の治療のため開発された。
控訴
第一審の判決に対する不服の申し立てを上級裁判所に対してすること。
再審請求
判決が確定した事件について、法に定められた事由がある場合に、判決を取り消して、裁判の審理をやり直すよう申し立てること
未感染児童
患者を親に持つ子供は、誰もはいずれは発病するという偏見からこう呼ばれていた。
損害賠償
他人のこうむった損害を補足し,損害がないのと同じ状態にすること。
人権啓発
一人一人の人権意識を高め,人権への理解を深めること。
患部
病気や傷のある部分のこと。
コロニー
長期療養者・心身障害者などを集めて、治療や保護をしたりして、社会復帰のための訓練をする施設。
天然痘
もと法定伝染病の一つ。ウイルスによって起こり、皮膚に膿(うみ)をもった円形のできものを生ずる。