河川の氾濫で、私たち人間は、怪我をしたり、さらには命に関わるような影響を受けてしまう可能性があります。また、そのような場合ではなくても、浸水により、住宅に住むことができなくなり避難生活を余儀なくされてしまう可能性があります。
豪雨は2週類の洪水をもたらし、住居にそれぞれ異なった影響を与えます。
河川が溢れたり、堤防が決壊し、川の水が住宅地に押し寄せる氾濫のこと。 川からの直接的な氾濫のため、決壊地点付近では、水の勢いが強く、住居などの建物を破壊する威力を持ちます。川から流れ出た泥水が住居に流れ込むため、建物の破壊を逃れても浸水した場合、生活の再開が困難になるほどの被害を受けてしまいます。
下水などの排水管に雨水が溜まり、氾濫してしまうこと。 外水氾濫のように家を破壊するような力はありませんが、下水が家に流れ込んでしまうため、浸水した場合、汚れや匂いが残ってしまい、復旧工事が必要です。
また、浸水の中にも2種類の浸水があります。
家は、基礎となるコンクリートを作り、その上に家を建てます。なので、床は地面から高さ約45cmの高さにあります。 床下浸水は、その基礎内が浸水することです。床下浸水は、泥水の除 去、消毒、乾燥をするので大きな工事は必要ありません。
床上浸水は、浸水の高さが基礎部分以上の浸水です。この床上浸水では、壁紙 や家具などが泥水により汚れてしまうような被害を受けてしまいます。 この場合、住居や家具が傷んでしまったり、など修復が必要なほどの被害となります。
私たちにできる、対策は何があるのでしょうか。
ビニール袋に土や水を入れて簡易的な土嚢を作れます。水の侵入を土嚢で抑えることで床上浸水を防ぐことができます。
雨水枡や側溝の掃除を定期的に行い、水が入り込めるようにすることで、浸水を防ぐことができます。
私たちの暮らしには、住居が欠かせません。 豪雨による洪水は、私たちの暮らしを一瞬にして奪ってしまいます。私たちの暮らしを守るため、住居を守るために日頃から意識や対策 を行うことが大切ですね。