生き物への影響

豪雨は生き物にも大きな被害を与えていることを知っていますか?

私たちの生活に大きな被害を与える豪雨。

しかし被害を被っているのは私たち人間だけではありません。 このページでは豪雨による生き物への影響について説明します。

1.豪雨が生き物に与える被害とは?

豪雨による動物の被害

豪雨が生き物に直接的に被害を与えるとして、豪雨による土石流や土砂災害によって、

などの大きな被害に見舞われてしまいます。

また、豪雨が間接的に生き物に被害を与える例としては、食糧問題が挙げられます。 人間の食料が豪雨災害の影響で高騰してしまう状況をよく見かけますが、それは動物の食糧でも同じことが言えます。 飼料の高騰は農家の方々に大きな影響をもたらしてしまいます。

その上、豪雨によって飼料用作物や農作物も被害を受けているので 今まで通りに食糧を確保することが困難になってしまう可能性もあります。

2.どんな生き物が被害を受けているの?

ペットシェルター

豪雨災害によって被害を受ける生き物たちは、鶏、豚、牛、馬などの家畜に当たる動物や、川に住んでいる 魚や虫、野生動物など挙げられます。

また、私たちに身近な生き物としてあげる ことのできる、ペットなどの動物は室内で飼っているので豪雨による被害は家畜などの動物より少ないといえます。

しかし、飼い主はペットを避難所に連れて行くのかどうかという問題もあるそうです。 ペットを置いていきたくないがほかの避難している人に迷惑がかかってしまうのではないかという葛藤が飼い主の方にはあるそうです。

3.実際の被害

それでは、豪雨によって動物に大きな被害が出た例を見てみましょう。

奄美地方は、平成22年(2010年)10月、平成23年(2011年)9月•11月と2年連続で3度の 集中豪雨に見舞われました。 それにより4名が亡くなったのとともに、生き物にも大きな影響がありました。

牛の画像

平成22年(2010年)10月18日から20日にかけての集中豪雨が発生した際には、家畜は奄美市で採卵鶏1,030 羽が倒死、龍郷町では豪雨により 裏山からの土石流が牛舎を襲い、肉用牛成牛8頭が圧死してしまうという被害がありました。 その かにも畜産関係の施設や養殖施設が被害を受けたという記録もあります。

野生動物に関する詳しい記録はないものの、河川氾濫や土砂崩れなどにより野生動物に被害が起きているということも 容易に想像することができます。