海外の豪雨の状況 総務省統計局のデータから、6つの州別の平均年間降水量を計算すると、このようなの州別年間平均降水量のグラフのようになります。
なお、オセアニア州に関してはオーストラリアとパラオの観測データがありましたが、パラオはアジア州とオセアニア州の境界線近くに位置する
国であり、オーストラリア・キャンベラでの587mmと大きく離れる3665mmとなっているため、外れ値と判断し対象から除外しています。 その代わりに、
気象庁からオーストラリアの中で離れた地域の、ダーウィ ン(1827.2mm)とジェラルトン(384.2mm)の年間降水量のデータを追加しました。
州別年間平均降水量グラフを見ると、アジアが最も多く、次に北アメリカ、オセアニアと続いています。対してヨーロッパは最も
少ないことがわかります。
アジアの国の降水量を比較したアジア州 国別年間平均降水量グラフをみると最も降水量が多いのはマレーシアと
わかります。 では、マレーシアではどのような対策を行っているのでしょうか? マレーシアの気象局のサイトを見ると、大雨の警報の発表基準が
掲載され ています。その警報は注意、悪い、危険の3段階に分かれており、それぞれに予想される深刻さを時間や降水量で具体的に
明記しています。また、マレーシア気象局ホームページでは警告についてのページが開いてすぐにあり、気象庁のホームページよりも見やすく危険を
認知しやすいと思 いました。 また、日本も2022年7月に東京都の技術者がマレーシアを訪れ、洪水対策や上下水道 の現状を把握するとともに、
東京都の洪水対策や上下水道に関する知見や技術を共有したとあり 、日本もマレーシアにもお互いに都市インフラ技術において学べる
ところがあるという現状であることもわかりました。