台風による被害
台風では主に暴風による被害と豪雨による被害に分かれます。
暴風による被害
台風による暴風では平均風速によって大まかな被害が変わります。15~20m/s(メートル毎秒)の風が吹くと歩行者が転倒したり、高速道路での車の運転に支障が出始めます。さらに強くなると建物や農作物への被害、交通障害などがおこります。 また、最大風速が40m/sを超えると電柱が倒れることがあります。ほかにも暴風により高潮や高波がおこることもあります。
豪雨による被害
台風による豪雨では大量の雨が短期間で広い範囲に降ります。そのため河川の増水などが起こりやすく、浸水や洪水などの水害がおこることがあります。 また、雨によって土砂崩れや土石流などの土砂災害もおこります。
風の強さと影響
風の強さによって様々な影響があります。
人への影響
15~20m/s 風に向かって歩けなくなる。転倒する人もいる。高所は極めて危険。 |
20~25m/s 何かにつかまっていないと立っていられない。飛んできたものでけがをする恐れがある。 |
25m/s~ 屋外は極めて危険 |
建物、樹木などへの影響
15~20m/s 電線がなり始め、看板や板が外れることがある。 |
20~35m/s 細い木がおれたり、根を張っていない木が倒れ始める。看板などが落下、飛散する。 |
35m/s~ 多くの木が倒れる。電柱や街灯、ブロック壁などが倒れることがある。 |
台風の経路
台風は春先は低緯度で発生し、西に進むことが多く、数もあまり多くありません。しかし夏ごろになると発生する緯度が高くなり、数も増え、日本に接近・上陸する数も大幅に増えます。
台風の発生、接近、上陸
気象庁の情報によると、台風の発生率、接近率、上陸率のどれにおいても7月から10月が多いです。特に8、9月はとびぬけて多いため、この頃は注意が必要です。
台風の経路
©出典:気象庁「台風の経路」 |
この画像を見ると、7~9月が日本に上陸することが多いとわかります。6月や10月も日本の付近を通ることが多いため、これらの月に発生した台風は警戒が必要でしょう。 |
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