過去の噴火から分かること
噴火年月日 | 火山名 | 備考 |
---|---|---|
1741年8月29日 | 渡島大島 | 岩屑なだれ・津波による犠牲者1,467人 |
1779年11月8日 | 桜島 | 噴火・津波による犠牲者150人余 |
1783年8月5日 | 浅間山 | 火砕流、土石流などによる犠牲者1,151人 |
1792年5月21日 | 浅間山 | 地震・岩屑なだれによる犠牲者15,000人 |
1902年8月上旬 | 伊豆鳥島 | 全島民死亡(125人) |
1926年5月24日 | 十勝岳 | 融雪型火山泥流による犠牲者144人 |
1991年6月3日 | 雲仙岳 | 火砕流による犠牲者43人 |
2014年9月27日 | 御嶽山 | 噴石などによる犠牲者63人 |
上記の表から噴火や津波による犠牲者が多いことがわかります。
噴火時にとる行動
噴火が起きた時にとるべき3つの対応があります。
1.火口付近から避難する。
もし、登山中に噴火が起きた場合身の安全のために火山付近からできるだけ離れるようにしましょう。
その時、窪地や谷筋を避けて離れるようにしましょう。
補足
火砕流や泥流は、非常に高温です。また、60km/h(キロメートル毎時)以上で迫ってくることもあるため、 足を取られると逃げ切れるものではありません。そのため、噴火の際は火山付近からは距離をとるようにしましょう。
2.火山灰が目や喉に入らないようにする。
火山灰は、ただの灰ではなく噴火によって粉砕されたガラス片や鉱物結晶片からできています。そのため、火山灰自体に高い毒性はありません。
しかし、火山灰は直径2mm(ミリメートル)以下と細かく、目や呼吸器官に入りやすい形状をしています。あまり害はありませんが、大量の火山灰が降った場合は 、気管器系や目、皮膚などに悪影響を与えます。
3.建物・岩陰へ避難する
噴火によって吹き飛ばされる岩石が飛来する可能性があります。岩石は大きいもので20~30cm(センチメートル)以上になるため、命の危険性が非常に高くなります。
もし、岩石が飛来してきた場合は、丈夫な建物や岩陰に隠れて身を守るのがよいでしょう。余裕があるならば、中身の多い荷物等を盾にして身を守るとさらに、安全性の確保ができます。
乗車中の交通事故に気を付ける
噴火後は以下のような火山灰の影響を受ける可能性が高くなります。
視界不良
センターライン、道路標識が見えない
スリップしやすくなる
以上のことから、降灰中や降灰後の運転は非常に危険です。
避難場所まで距離がある、身体的に歩くのが難しい家族がいるなど特別な理由がない限り、火山灰がある状態での運転は控えましょう。