文房具の歴史
ここでは文房具の歴史を紹介していきます。
文房具は
もともと筆・墨・紙・硯の4点だけを指す言葉
です。
現在では、ペンや鉛筆、インク、消しゴム、鉛筆削り、ペンケースなどの筆記用具
、ノートやルーズリーフなどの紙類、ハサミやペーパーナイフ、カッターナイフ、定規、
ホッチキス、輪ゴムなどが文房具として挙げられます
日本で発明された文房具はフリクションなどが有名です。
鉛筆
鉛筆の歴史は古く、古代メソポタミアで楔形文字を書く際に用いられたスタイラス(尖筆-せんぴつ)が文房具の先駆けと言われています。
古代メソポタミアは、今から5500年前です。
日本で5500年前は縄文時代です。
鉛筆はイギリス生まれです。最初は使うたびに手が真っ黒になったと言われています。
えんぴつのはじまりは1564年。エリザベス王朝時代のイギリスにまでさかのぼります。
当時イギリスのボローデル山で、黒いかたまりのようなものが見つかりました。
試しに、その黒いもので文字を書いてみたところはっきりとした文字を紙に残せることが
わかったのです。
この黒いかたまりの正体こそえんぴつの芯の原料となる黒鉛「こくえん」というものでした。
当時は細長く切った黒鉛そのものを手に持って書いていましたが、手が汚れて使いずらかった
ため、よく年の1565年ごろには、木にはさんだり、紐で巻いたりして使うようになりました。これが現在の、鉛筆のもととなります。
シャープペンシル
シャープペンシルは19世紀後半に発明されました。1838年にアメリカの発明家キーランによって「エバーシャープ」という名前の筆記具を発表。
日本製のシャーペンが生まれたのは大正時代。電機メーカー:SHARPの前の、”早川金属工業”の早川徳次さんにより考案され、「早川繰出式鉛筆」という名前で発表されましたが当時は1mmもあり、一般的には広まりませんでした。
後にぺんてるが初めての後端ノック式のシャープペンシルを発売。当時は0.9mmが主流だったが、2年後に0.5mmの芯のシャープペンシルが発売されると、画数の多い漢字を扱う日本語を書くのに普及しました。
ボールペン
古代エジプトやローマで鉛や鉄のペンが使用され、中世ヨーロッパでは現代のものに形が近くなったと言われている。
18、19世紀進むにつれ漏れやすかったインクの技術が進み、インク漏れの心配が少なくなりました。20世紀には世界中に普及し、ビジネスシーンでは欠かせないものとなった。
万年筆
西暦79年のヴェスビアス火山の噴火で埋まったポンペイの廃墟から青銅製のスタイラスペン(尖筆ペン)が発見された。現存する世界最古の金属製ペンとなっている。
イギリスのフレデリックがインクをためることができるペンを考案して特許を取得。
不完全だったが現代の万年筆の基礎となった。
日本でも大野徳三郎が末永く使用できることから萬年筆と命名。高度成長期以降はボールペンがほとんどとなったが、オーダーメイドで手作りを請け負う職人・企業もある。
ノート
古代エジプトではパピルス紙や羊皮紙が使用されていたが1枚1枚で纏める必要があり、管理が大変だった。
中世~ルネサンス期にかけて写本などが使われるようになり、情報の記録方法として使われるようになった。
近代からノートの形が現代ものに近づき、教育・ビジネスシーンで使用されるようになった。
ルーズリーフ
紙が発明された後、書類や文書を整理するために、紙を束ねる方法が考えらた。当時は、紙を束ねずに個別に保管する方法で、特に重要な書類や手書きのメモを整理するのに便利だった。
ルーズリーフは、19世紀になると、学校やオフィスで広く使われるようになり、教育現場では、生徒が自分のノートや課題をルーズリーフで整理することが一般的になった。また、オフィスでも、重要な書類やメモをルーズリーフで保管することが多くなった。
消しゴム
天然ゴムが文字を消す効果が1770年にプリーストリーに発見されるまではなんとパンを使って文字を消していたという記録が残っている。
現在も幅広く使われるプラスチック消しゴムは日本が世界で初めて発売した。天然ゴムは輸入に頼っていたため、天然ゴムに代わって安定して消せるものを研究していた。この研究によってプラスチック消しゴムが主流となった。
定規・物差し
古代メソポタミアでは動物の角を使用して長さを図っていた。日本には殷の時代に定められた「尺」という長さの単位が伝来した。当時は1尺=17cmぐらいだったが江戸時代中期~後期にかけて1尺=30㎝ぐらいになっていたといわれている。