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まとめ

HOME>学ぶツアー>日本の現状>子供の貧困の原因>一人親世帯の増加

ここでは子供の貧困の原因の一つである「一人親世帯の増加」について説明します。





下のグラフは離婚件数の年次推移を表したものです。離婚する夫婦は昔と比べ増えています。
【離婚件数の年次推移 -昭和25~平成20年-】

出典:人口動態統計特殊報 平成21年度「離婚に関する統計」の概況(厚生労働省)のグラフを引用
(http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/rikon10/01.html)


離婚により一人親になることで、世帯の収入は減少します。特に母子家庭の場合、女性の正規雇用(正社員)は難しく、また労働時間も限られるため低賃金で働く場合が多くなります。

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【母子世帯・父子世帯の数(推計値) (全国母子世帯等調査より)】

2011年には母子世帯数は123.8万世帯、父子世帯数は22.3万世帯になったのじゃ。一人親世帯になる理由として最も多いのが「離婚」で、母子世帯になった理由の約8割を占めているぞ。
出典:「ひとり親家庭の現状と支援施策の課題について」(厚生労働省)のグラフを加工して作成
(http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r985200000336oi-att/2r985200000338ck.pdf)



【年代別・世帯類型別相対的貧困率(平成19年)】
出典:「男女共同参画白書(概要版)平成22年版」(内閣府男女共同参画局)「第24図 年代別・世帯類型別相対的貧困率(平成19年)」のグラフを引用(http://www.gender.go.jp/whitepaper/h22/gaiyou/html/honpen/b1_s05.html)

勤労世代も子供も、母子世帯の相対的貧困率は50%を越えているのです。

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もちろん、全ての母子世帯が貧困状態にあるわけではありません。各家庭によって様々です。しかし、母子世帯の貧困率が50%を越えており、80%以上が苦しいと感じているというのが、今の日本の状況なのです。
それではなぜ、苦しいと感じる人が多いにかかわらず貧困が大きな問題として知られていないのでしょうか。

---子供の貧困は見えにくい---
● 外見からは分からない
着ている洋服や、友達同士の会話からはその子が貧困に直面しているかどうかが分かりにくい。
●「貧困は隠すべきこと」という意識
多くの子供は自分の家が貧困だということを他者に言わない。
● 情報を集めにくい
個人情報保護の観点から、学校でも子供の家庭情報を得にくい。
● 一部の地域で進む「分断」
一部の地域では、貧困世帯や富裕世帯ばかりが同じ学区に集まり、所得で層が「分断」されて、他の層の人に出会う機会がなくなっている。

DVを受けていた夫に居場所を知られないように行政に支援を求められなかったと聞き、胸が痛みました。
2013年 大阪府のマンションで母子2人の遺体が発見された。室内に食料はなく、部屋の電気とガスは止められていたという。2人は2月ごろ死亡したとみられ、「たくさん食べさせてあげられなくてごめんね」という趣旨の内容のメモが残されていた。

皆に誤解のないようにしてもらいたい!生活保護を受けている世帯のうち、母子世帯の割合は7.6% にすぎず(※注)、シングルマザーの多くが生活保護を受けているわけではないぞ!母子世帯のお母さんの殆どは頑張って働いているのだ!
※注:厚生労働省「生活保護に関する実態調査」(平成26年8月発行)データは平成23年度のもの。
生活保護受給者の割合は、高齢者世帯42.6%、障害傷病者世帯32.8%、母子世帯7.6%、その他世帯17.0%となっている。

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