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自転車にまつわる保険

自転車事故と聞いて、歩行者に衝突し多額の損害賠償を請求されるイメージはないでしょうか?現時点では一部の自治体のみですが、兵庫県では平成27年10月より自転車損害賠償保険等の加入が義務づけられました。実際のところ自転車損害賠償保険への加入の必要性があるのかについて考えてみましょう。

自転車事故で損害賠償が請求されるケースはほとんどが自転車対歩行者事故の場合です。自転車対歩行者事故の件数とそのうちの死亡事故は、事故の要因でも紹介したとおり、平成29年で2550件で全体の3%です。(自転車と歩行者の間での事故件数であり、全ての事故で歩行者が被害を受けたわけではない)
死亡事故件数は平成21年は4件までしかありませんでしたが、平成21年の自転車対歩行者事故は2934件と29年よりも多いため、自転車対歩行者事故のうちの死亡事故は1桁台と予測されます。

事故相手別
警察庁交通局>平成29年における交通死亡事故の特徴等について "より作成

たまたま一億円の被害が出たからと言って、自転車対歩行者事故の全体件数からすると、被害総額は小さいのです。今は自転車事故の話題性から保険加入する人がいるかもしれませんが、年間に恐らく10件も無い事故に対応する保険に加入する意識を持ち続けられるでしょうか。

しかし、自転車に乗る人の年齢によっては、確率が変わってきます。自転車乗用中の死傷者数でみると、15歳以下が17.8%、16~24歳が22.3%となっています。社会問題となっている高額な賠償が課された例でも、加害者が未成年や学生などののケースが目立っています。
自転車全体の加害者になる確率は低くても、中高生が自転車を運転するなら自転車保険の必要性は否めません。

また、自転車は人を傷つけるよりも自分が傷つくケースの方が多く、平成29年の自転車事故総数は約9万件中、自転車乗用者が被害を受けた件数は約7万5000件。保険に入ることは大事ですが、自身が加害者になった場合の損害補償+自身への補償を考えて保険について推していくべきだと思います。

・自転車をどれくらいの頻度で使用するのか?
・どのような環境で使用するのか?
・他に加入している保険で自転車事故の補償が含まれるものはないのか?
など、よく検討して加入することが望まれます。

http://www8.cao.go.jp/koutu/chou-ken/h22/pdf/houkoku/2.pdf より

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