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事故防止に向けた取組み

これまで、自転車事故の推移やデータ、不幸にも事故が起こってしまった場合の責任と保険についてみてきました。では、自転車事故を削減するためにどんな取組みが実施されているのでしょうか。また、事故削減のために実効性のある取組みとはどのようなものがあるのか考えてみましょう。

これまでのデータより以下のことがわかっています。

  1. 交通事故全体は緩やかに減少傾向だが、自転車事故の占める割合は減少していない
  2. 自転車乗用中の死傷者数は16歳~19歳の層が非常に多い
  3. 16歳~19歳の事故のうちの、約7割が法令違反を原因とした事故である

上記より事故の多い16歳~19歳。中高生が正しい自転車利用についてのマナーやルールを学習することが最も効果的だと考えます。

取り組みの事例

自転車事故を大幅に減らした茨木市

大阪府は、交通事故全体に占める自転車事故の割合が30.2%と高く(全国平均18.4%・2015年)、その中でも茨木市)は自転車の利用率・自転車事故率が高い状況でした。
茨木市では自転車事故を減らすさまざまな取組みを実施し、その結果、2012年をピークに自転車事故件数が減少し、2014年から2015年にかけては506件から381件と事故件数が1/4も減少したそうです。どんな取組みを実施したのかみていきます。

対策

①指導・取締りの実施
通勤通学の時間帯、茨木警察署の警察官が市内主要交差点6か所で毎日立番指導を実施。
②自転車マナーアップ運動
事故多発地点で、市民や地域交通安全活動推進委員・警察・市職員が共同で自転車マナーを立番指導。
③学生に対する安全教育の実施
・保育園・幼稚園・小学校などで「交通安全教室」を継続的・定期的に開催。
・特に小学4年生を対象とした自転車の乗り方の指導を実施。
・「交通安全教室」を行っていなかった中学校に働きかけを行い、2014年から開催。
・高校への自転車運転免許講習会導入を働きかけ、北摂つばさ高校が導入。
④高齢者に対する交通安全教育の実施
・主に高齢者を対象とした「自転車の正しい通行方法」講座を開催。民間の自転車安全教育指導員と茨木警察署交通課員が、安全な自転車通行に必要な知識と事故時の補償問題を啓発。
⑤インフラの整備
・2013年11月に自転車通行量の多いJR茨木駅東口交差点から消防本部までの約500mの間、また2014年3月にはその東側約700mの間で「自転車レーン」を設置。

出典:公益財団法人日本自動車教育振興財団/ Traffi-Cation 第43号

私たちの意見

茨木市の取り組をみて、自転車事故が多い学生や高齢者に絞った取り組みが実施されていることや、事故多発地点での立番指導など、的を絞った取り組が事故削減に効果的に働いていると感じました。


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