私たちは今年の9月、和歌山大学で開催された「2018年 日本地理学会秋季学術大会高校生ポスターセッション」に参加しました。
探究テーマは、このWebサイトの冒頭にもある「バーチャルウォーター」です。
ポスターを作成するにあたり、探究結果をわかりやすく伝える工夫として「GIS(Geographic Information System)=地理情報システム」の考え方を取り入れました。GISとは、コンピューターを用い、様々なデータを加工・分析し地図上に表現する方法のこと(*1)です。
私たちは、手作業で以下のデータを地図上に重ね、2種類の手作りの地図を完成させました。
地図1
1.1人当たり再生可能な水資源の総量
2.河川・山脈の位置
3.水ストレス指標
地図2
1.バーチャルウォーター輸入量
2.食肉輸入量
3.主要穀物輸入量
4.バーチャルウォーター貿易
そして地図をもとに、どのような国が水不足の状態にあるのかを見つけ、自然条件や経済的条件など複数の視点からアメリカ合衆国・日本・サウジアラビアの水をめぐる問題について考察を行いました。
和歌山大学でのポスターセッションでは、多くの大学の先生方から直接アドバイスをいただくこともでき、探究をより深めることができました。
なお、私たちのポスターは、日本地理学会会長賞を受賞しました。日本地理学会のホームページにも掲載されていますので、以下をご参照ください。
日本地理学会
Webサイトでは、これらの地図をデジタル化したものを用いて、上記の3カ国に加えてブラジルやインド、コンゴ共和国など、複数の国の水をめぐる問題について考察を行いました。
(*1)『地理用語集』山川出版社 2014年