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私たちにできること

海洋ごみの多くは私たちの生活から出ています。なので、私たちが日ごろから気をつけ、取り組むことにより海洋汚染を防ぐことにつながります。

エコラベルが付いている商品を買う

エコラベルは適切な漁業管理と水産資源の利用ができており、その中で持続可能で環境に配慮した漁獲あるいは養殖された水産物であることを表すマークです。つまり環境に配慮しつつ、私たちに届けられた水産物であることを示すマークとなります。

引用元:MSC公式ホームページ

海岸や河川のごみ拾い

海岸や河川には漂着ごみや不法投棄されたごみがたくさんあります。これらを放置すれば、海洋に流れ出し、海洋ごみとして海洋汚染を引き起こします。そうなる前にごみを拾ってしまうことで、流出を防ぐことができます。1人で行うこともできますが、その量はあまりにも膨大であるためボランティアなど清掃活動に参加するのが一般的です。そのような活動に参加し、また周りに広めていくことで清掃活動をする人が増えれば、海岸や河川のごみも減らすことも可能でしょう。

ごみを出さないエコ活動

そもそもごみを出さないということも大切です。具体的に、マイバックを持参してビニール袋をもらわない工夫やマイボトル、マイ箸の使用、詰め替え用ボトルの使用、海や川、山などでのレジャーではしっかりとごみを持ち帰るなど、エコ活動を行うことでごみを減らすことができます。

海外の対策

プラスチック問題への対策は日本よりも海外で進んでいます。日本では、2020年7月1日より、全国でプラスチック製買物袋の有料化を始めましたが、すでに45カ国以上の国々でレジ袋の使用禁止が批准されています。欧州議会ではそれだけでなく、ストロー、食器、綿棒などの代替可能な使い捨てプラスチックの使用が2021年から禁止されることになっています。 さらに、世界の廃プラスチック(プラごみ)の4~5割を受け入れていた中国が2017年、輸入規制措置を打ち出しました。それまで日本は、国内で処理しきれないプラごみ年間150万トンをリサイクル資源として輸出し、その多くを中国が受け入れていました。 中国政府は同年7月、「外国ごみの輸入禁止と固形廃棄物輸入管理制度改革の実施計画」を発表し、その年の12月末、非工業由来の廃プラ(生活由来の廃プラ含む)8品目の輸入を禁止しました。翌2018年12月末には、工業由来の廃プラ(プラスチック生産とプラスチック製品加工の過程で生じる熱可塑性の加工くず、切れ端)についても輸入を禁止しました

レジ袋を禁止引用元:パブリックドメインQ

プラスチックを食べるキノコ!?

引用元:パブリックドメインQ

ロンドンにある王立植物園キューガーデンから、プラスチックゴミを分解する能力があるキノコの研究が発表されました。 正確にはキノコというより、菌類の一種で、アスペルギルス・ツビンゲンシスと名がついています。 世界的なゴミ問題を解決する救世主になる可能性があり、とても期待されています。 アスペルギルスはポリエステル系ポリエスタン(PU)の分解能があり、通常分解されるまでに数年かかるプラスチック物質を、数週間で分解することができます。また、このキノコはプラスチックの表面で成長することができ、プラスチックの分解を促進するこのキノコの力について、「急増するプラスチックゴミによる環境問題に対処するために是が非でも欲しいツールが開発される可能性がある」と掲載されました。 近いうちにキノコがプラスチックを分解するのを当たり前と思える時代が来るかもしれません。

漂着ごみ

海岸に漂着したごみの総称。

不法投棄

法令に違反した処分方法で廃棄物を投棄すること。

外国ごみの輸入禁止と固形廃棄物輸入管理制度改革の実施計画

環境への悪影響が大きい外国ごみの輸入を禁止する方針。

熱可塑性(ねつかそせい)

加熱によって軟化し,成形できるようになり,それを冷却すれば固化する性質。

王立植物園キューガーデン

イギリスの首都ロンドン南西部のキューにある王立植物園。キュー植物園などとも呼ばれる。 1759年に宮殿併設の庭園として始まり、今では世界で最も有名な植物園として膨大な資料を有している。 2003年にユネスコ世界遺産に登録された。新種の発見などに貢献している。