言語切り替え

対策

水質汚染への対策として取り組まれていることを紹介します。水質汚染から水を守るために私たちにできることも一緒に考えましょう。

下水整備

私たちの日常生活で排出されるトイレの水などの汚れている水はそのまま流してしまうと川や海が汚れてしまいます。そこで下水道ではこのような汚れた水を川や海に流す前に水再生センターなどの処理場に集めます。そこで綺麗になった水を川や海に流す役割をし、水質低下を防いでいます。

下水道の処理

下水道処理場では、最初に汚水の中のゴミなど沈みやすい物を沈殿池などで分離し反応タンクに送ります。そこでは、汚水と活性汚泥を混ぜ、空気を吹き込み浄化します。その後、沈殿池に送り、活性汚泥を沈殿し綺麗になった処理水のみを川や海に流します。しかし、課題が残っている部分もあり、古い処理場では過去の水質基準に沿って作られているため除去できない物質も存在します。そこで、私たちにできることは家庭からでる排水の量をへらすためにゴミを減らすことや合成洗剤などの使用を抑えるなどの一人一人の協力が大切になってきます。

メインビジュアル引用元:pixabay

河川の水質保全

この対策は昭和30年代から継続的にされていることで河川自体の水質の浄化をする対策になります。河川には流 域から、無機物、有害物を含む有機物が流入して汚濁現象を引き起こします。しかし、河川には生息している様 々な生物により、流水中の固形物や溶解性物質が希釈、沈殿、ろ過、掃流、吸着、分解、酸化等の様々な機構が 組み合わされ自浄作用が行われています。それを利用し、河川の本来持つ浄化能力を人為的に補強し、適切な管理や 最小限のエネルギーを加えることで浄化しています。他にも河川直接浄化や流水直接浄化、浄化用水導入などの対策があります。

河川直接浄化

汚濁した河川水を浄化するため、汚濁水を浄化施設に導き、浄化した後に河川に還流する、または河川内に直接浄化装置を設置し、汚濁負荷量を浄化施設で直接削減する方法です。

流入水直接浄化

本川に流入する汚濁水を浄化するために、支川や排水路に浄化池を設け炭素繊維等の接触材を設置し一定の滞留時間を持たせることにより効率的に水質浄化を行い、本川に流入させる方法です。

浄化用水導入

清澄な河川水を汚濁河川に導入し、主に希釈(自浄作用の向上を見込む場合もあります。)により汚濁河川の水質を改善する方法です。

メインビジュアル引用元:pixabay

私たちにできること

水質汚染から川や海を守るために生活排水の量を減少させることが私たちにできることです。具体的には食事や飲み物は残さない量を作ることや食器を洗う前には油の汚れをしっかり取る、残った油を炒め 物に使うなどといったことができると思います。できる事から取り組んでいき水を大切にしましょう。

メインビジュアル引用元:pixabay

水再生センター

生活排水等を綺麗な水にする下水道の施設