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水質汚染の原因

水質汚染の原因には主に産業排水、生活排水、気候変動の3つがあります。それぞれどんな原因なのかを見ていきましょう。

産業排水とは

工場や農業などから流れる汚染水のことです。また、かつての水俣病やイタイタイ病などもこれが原因で起こりました。水質汚染が社会問題になると排水処理方法や制度の改善が進み公害病の患者は減っていきましたが、 湖沼や内海など汚濁物質が溜まりやすい閉鎖された水域では水質の改善が進まず問題となっています。

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生活排水とは

家庭から日常でる排水のことです。台所などの生活雑排水と”し尿”の2種類があります。 また農林水産省などの平成29年度末のデータによると 全国の汚染処理施設の人口は 1億1571万人、総人口での汚染処理普及率は90.9%、約1200万人が汚染処理施設を 利用できない状態だとわかります。汚染処理施設には地域格差があり、上位の東京都=99.8 % 兵庫県98.8% 滋賀県98.7%下位の高知県72.5% 和歌山県63.3%  徳島県60.4%という数値が記録されています。つまり、日本でも生活排水の約2割~4割が 未処理のまま河川に放流されている地域があるということです。

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気候変動とは

気候変動とは数十年間の期間で大気の平均状態となる気候が移り変わることをいいます。気候変動により強い台風や大雨、大規模な干ばつを引き越こしてしまいます。気候変動には海洋の変動や火山の噴火による大気中の微粒子(エーロゾル)の増加などの自然の要因と人間が排出する二酸化炭素などの温室効果ガスの増加や森林破壊といった人為的要因といった原因があります。そして、人間は、農業や化石燃料の使用などにより窒素やリンを排出しています。これらの物質は雨が降ると川や海に流入してしまいます。その上、気候変動の降水量の増加によってさらに流入しやすくなってしまい、水質が大きく低下してしまい水質汚染を引き起こしてしまいます。

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水俣病

工場排水によって汚染された魚や貝などをたくさん食べることにより起こったメチル水銀食中毒です。

イタイタイ病

大正時代から発生した病気で神岡鉱山からカドミウムが排出され川の水などを汚染しその水で育った米などを通じて体内に入り引き起こされました。

干ばつ

長期間雨が降らないことや降水量が少ないことで農作物への被害を出してしまうほどの水不足状態のこと。 長引いてしまうと砂漠化してしまう。

エーロゾル

気体の中で液体や固体の微粒子が分散し浮遊しているもの。煙や霧などが一例です。