魚と食について

目次
養殖漁業について
栽培漁業との違い
養殖漁業のメリット
食卓や料理店で食べている身近な養殖魚

養殖漁業について

養殖漁業とは海上、陸上に生け簀という魚を育てる大きな網を準備しその中に稚魚を入れて成魚になるまで人の手で育て出荷する手法です。水質や水温、餌の量や質など全てを人が管理します。今は多くの種類の魚が養殖されています。

栽培漁業との違い

栽培漁業とは漁獲した魚から取った卵を人間が管理し孵化させある程度の大きさまで育てたのち海に返して成長させもう一度漁獲するという方法です。これは養殖漁業と方法が似ているところから混合されやすいですが養殖漁業の稚魚から成魚までずっと人間の手で育てるというところで大きく異なります。

養殖漁業のメリット・デメリット

~メリット~
・魚の成長具合に合わせ漁業者がある程度の予想を立て出荷数のコントロールが可能
・水質、水温の調節から赤潮などの自然現象を回避できる
・育てられた場所、餌、どのように育ったのかなど魚についての記録が残されるため消費者の安心感が大きい
・限りある海洋資源を守りながら今世界的に見て高まりつつある水産物への需要を満たすことが可能!
他にも漁業関係者の収入の安定など今回書いていること以外にも沢山のメリットが挙げられます。一方でどうしても養殖漁業についてのデメリットも出てきてしまいます。
~デメリット~
・莫大な餌代
・生育環境を整えるための管理費が必要
・病気予防の抗生剤やホルモン剤が投与される事がある↓
蓄積された薬剤により人間に薬の耐性が生まれてしまう可能性有り
今回調べて私たちは、このようなメリット・デメリットを考慮したうえで養殖漁業を上手く続けていく必要があると感じました。

食卓や料理店で食べている身近な養殖魚

実は私たちにとって身近なスーパーや飲食店でよく見る魚のなかには、天然ものよりも養殖ものの方が多く流通している魚もあります。 農林水産省の調べによると、平成30年度の主な魚の養殖生産割合は以下の通りです。

4種の魚介類の養殖生産割合
ブリ類 55%
クロマグロ 66%
マダイ 80%
クルマエビ 82%
魚を食べる人のイラスト

全体的に割合が高く、4種すべてが50%を越していることが分かります