魚と食について

目次
MSC認証
ASCラベル
イオンリテール株式会社
より身近なMSC認証商品の例

MSC認証

MSC認証
マリンエコラベル

「海のエコラベル」は、水産資源と環境に配慮し適切に管理された、持続可能な漁業で獲られた天然の水産物の証です。世界の人口は2050年までに100億人に達すると予想されており、貴重な水源資源を持続可能な形で利用することが不可欠です。世界の沿岸地域で暮らす何百万もの人々にとって、漁業をやめるという選択肢はありません。持続可能な方法で漁業を適切に管理すれば、水産資源は回復し豊かになります。その成功事例としては、適切な管理によって健全な状態にまで回復した、ナミビアのヘイクやパタゴニアのマジェランアイナメの例が挙げられます。調査の結果、持続可能な漁業方策のもとで適切に管理された水産資源は、長期的にはより生産性が増し、海と消費する側の双方にとってよい関係が築かれることが確認されています。世界中の何百万もの人々にとって、水産物はタンパク質の重要な供給源であり、生計の手段なのです。サステナブル・シーフードは、水産資源や海の健全性が長期にわたって確保される方法をとっている漁業で獲られた水産物です。 MSCでは、持続可能な漁業のための要求事項を、MSC漁業認証規格として策定しています。現在、世界では天然の水産資源を対象とする400を超える漁業がMSC漁業認証を取得しています。認証を取得するためには、MSC漁業認証規格の3つの原則からなる要求事項を満たさなければなりません。

ASCラベル

ascラベル

ラベルとは、2010年に設立された、責任ある養殖水産物の普及に努める非営利団体水産養殖管理協議会ASC(Aquaculture Stewardship Council)が運営するものです。ASCは、養殖産業を持続可能なものに変えていくことを目的としています。環境に大きな負担をかけず、社会や人権にも配慮して生産される養殖水産物の普及を目指します。ASC認証を取得した養殖場で育てられた水産物には ASC ラベルを表示できます。MELは、水産資源の持続的利用や生態系保全に資する活動を積極的に行っている生産者や、そのような生産者からの水産物を積極的に取扱う加工・流通業者の取り組みを促進させること、漁業や養殖、加工・流通段階での水産物の取り扱いについての透明性を担保し、関係事業者や消費者の選択や信頼に寄与することを目的とした認証スキームです。このスキームは、2016年12月に設立された一般社団法人 マリン・エコラベル・ジャパン協議会が運営しており、MEL認証には、1)漁業認証、2)養殖認証、3)流通加工段階(CoC)認証(CoC:Chain of Custody)の3つがあります。MSC認証水産物を広める企業の取り組みをご紹介します。

イオンリテール株式会社

MSC認証でヒット商品を生むイオン 「水産物は、サステナブルな管理で未来まで食べ続けられる。」 流通大手のイオンが、MSC認証商品(たらこ・明太子・鮭)を初めて発売したのは2006年。「石油や石炭などの枯渇資源と違い、水産物はきちんと管理して獲れば、未来まで食べ続けられる」という考えのもと、数々のMSC認証商品を手がけてきました。 水産資源を守る商品を選ぶ消費者は着実に増え、それが働く社員の励みになっているそうです。また「適切な管理により、高品質な鮮魚を安定して調達できるのも、MSC認証のメリット」とのこと。今後もより多くの消費者に「環境に配慮したMSC認証のものだからおいしい」と言ってもらえるよう、商品拡大に取り組んでいます。

より身近なMSC認証商品の例