魚は私たちの生活にとって欠かせない大切な食糧源であり、そのすみかである海は日々気温や天気など環境の変化に影響されています。海は常に循環しており、私たちが環境に悪影響を及ぼすと海を通して自分に返ってきます。海温上昇で魚が北へとどんどん上がって来ているように、一度始まってしまった変化を元に戻すことは困難です。だからこそ、影響を少しでも早く止めるために私たちは声を上げなければいけません。国や自治体のサポートを待つのではなく、「魚食」のような身近にできる活動を広げていくことが大切だと考えます。

魚を食べる人が増えると、ウシなどの家畜が発する温室効果ガスを減らせたり、海への関心が高まることで海が綺麗になったりするという環境面から見た大きなメリットがあります。魚を食べることは海を豊かにするために欠かせないことなのです。しかしその一方で、魚はまだ安定して供給できる状況ではありません。気候変動や漁師不足による漁獲量の減少という問題も浮き彫りとなってきています。むやみに魚食を広めればいいという訳ではなく、持続可能な漁業によって仕入れられた魚を食べることが大切だとわかりました。どんな魚を選択すれば環境にやさしい食生活を送ることができるのかを考える必要があります。