パズルゲームは結構良い!

パズルゲームが脳に与える様々な影響

パズルゲームの代表例として「テトリス」や「ぷよぷよ」などを例に上げたいと思います。

短期記憶の活性化

公立諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授によるNIRSという脳血流量の変化を調べる実験では、
「ぷよぷよ」をプレイすると、脳の情報を短期記憶し処理するための
前頭前野と頭頂連合分野という部分が活性化しました。
また二人対戦だと更に活性化し、相手に勝利したいという気持ちから
ドーパミンやノルアドレナリンの分泌が増しました。

右:平常時 左:一人でプレイしたとき(赤い部分はドーパミン、ノルアドレナリンなど)

二人で対戦したとき(赤い部分はドーパミン、ノルアドレナリンなど)

以上公立諏訪東京理科大学の研究より

中毒やトラウマの克服

科学誌「アディクティブ・ビヘイビアズ」によると、「テトリス」をすることで
あらゆる欲求を抑圧することからアルコール中毒や薬物中毒の治療に効果があることがわかりました。
また、オックスフォード大学によるとトラウマの克服にも効果があるという仮説もたてられています。

作業・学習の効率アップ

「テトリス」で遊ぶことによって精神機能を司る機能がある大脳皮質が厚くなり、
脳の能率(仕事のはかどり度合い)も上がることが脳撮像により証明されました。
(赤い部分は皮質が厚くなった部分、青は活動能率が上がった部分)

研究機関Mind Research Networkより

また、ニューメキシコ州にあるMind Research Networkの10代の女性を対象にした研究によると、
「テトリス」をすることで脳の灰白質(学習や脳機能に影響を与える場所)という神経細胞の細胞体が存在している部位が増えた事がわかりました。

PTSDなどの症状の軽減

テトリスをすれば、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の最たる症状である
「フラッシュバック」などの心理的な症状を軽減する可能性があるとの研究が、
英国心理学会の年次大会で発表されました。

デメリットもある。

幼稚園児でも楽しめる簡潔さがあるパズルゲームの「キャンディ・クラッシュ・サーガ」は、
新たなものを試す際にかかる脳内の負荷を軽減し、最適な初回体験を促す作りになっています。
この達成感は脳内でドーパミンの放出を促進し、
同じ行動を繰り返したくなる衝動(中毒症状)を刺激しているのです。

参考文献

Mind Research Networkより
ゲームで頭が良くなる?大脳皮質を厚くするテトリスの効果が明らかに - GIGAZINE
マックスプランク人間発達研究所とセント・ヘドウィグ病院シャリテ大学医学部の研究員らより
スーパーマリオは脳に良い?○○をつかさどる部分を大きくする効果とは - NewSphere
オックスフォード大学のEmily Holmes博士の研究より
有名パズルゲーム『テトリス』が持つ意外な効果! 禁煙やダイエットにも!? - RENOTE [リノート]
公立諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授による研究より
「ぷよぷよ」で脳が活性化--セガが「ぷよぷよeスポーツ」を用いて脳活動実験を実施 - CNET Japan
「Growth Hack Japan」の情報より
パズルゲームがコワいくらいの中毒症状をもたらす5つの心理学的理由
画像のみ引用
『テトリス』で脳が成長:皮質の厚みも増す

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