ゲームの悪魔
ゲームは身体や精神にどんな影響があるの?
2019年に厚労省委託調査研究事業として久里浜医療センターが10歳〜70歳までの9000人を無作為に抽出して調査した(回答は4860人)という報告書があります。
図1
独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター
令和元年度ネット・ゲーム使用と生活習慣に関する実態調査 概要
10 歳~79 歳対象者に対する調査より
このグラフは同報告書をもとに作ったものです。この図1グラフを見れば分かる通り、ゲームを使用する時間が長い人ほど「はい」と答える割合が高くなっています。
図2
独立行政法人国立病院機構 久里浜医療センター
令和元年度ネット・ゲーム使用と生活習慣に関する実態調査 概要
10 歳~79 歳対象者に対する調査より
図2を見ると、6時間以上ゲームを行う人で質問に「はい」と答えている人が多いことから、ゲームのために学業や仕事のパフォーマンスの低下が急激に上がっている事がわかります。
厚生労働省が監修、制作を久里浜医療センターの4名の方々が依存対策全国拠点機関設置運営事業の一環として作られた「e-learning」ではゲーム障害の症状として
- 睡眠や学業の時間を削る
- 体調不良
- 食事や会話などでもゲームをする
などのことが挙げられています。
睡眠や学業の時間を削ることからパフォーマンス低下につながるのかもしれません。
「e-learning」はゲーム障害だけでなくアルコールやギャンブル等の依存症も扱われています。
久里浜医療センターの調査では患者の受診前の6ヶ月間で
朝に起床ができない人が76%、物にあたる・壊す人が51%いることが報告されています。
また、日本成人病予防協会のサイトではゲーム障害の健康被害について、
- 視力低下
- 肺活量減少
- 睡眠障害
- 衝動性
と書いています。
まとめると
- 長時間の画面視聴による視力低下
- 運動不足による体力低下、肺活量減少
- 睡眠時間を減らすことでの睡眠不足やパフォーマンスの低下
- ゲームに触れないときのストレス増加
- 人間関係 等
以上のことなどが挙げられます。 単純にゲームをやりすぎてしまうと普段の生活に悪い影響を与えてしまうことが多いようです。
参考文献
独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター 令和元年度ネット・ゲーム使用と生活習慣に関する実態調査 概要
10 歳~79 歳対象者に対する調査 より
令和元年度ネット・ゲーム使用と生活習慣に関する実態調査 概要
10 歳~79 歳対象者に対する調査
厚生労働省、独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター e-Learningで学ぼう 依存症の基本 より
e-Learningで学ぼう 依存症の基本
独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター ゲーム障害について より
ゲーム障害について
特定非営利活動法人 日本成人病予防協会 ゲーム依存症 ~今話題の健康ワード!~
ゲーム依存症 ~今話題の健康ワード!~