ディープラーニングの活用例

実際にディープラーニングはどのようなものに使われているのでしょうか?主となる5つの種類に分けて見てみましょう!

1. 画像解析

これはその名の通り、画像に映っている物を自動で判別してくれます。
これを導入したのはマヨネーズでおなじみ、キユーピーさんです。2019年1月、惣菜の原料となるカット野菜の検査に導入されました。
導入前は変色したニンジンや異物をすべて人による目視で確認していましたが、画像解析の技術を導入することで AI が自動でそれらを発見してくれるため、作業者の負担を減らすことができています。
実際、この取り組みの効果として、対象工程の生産性が133%も向上したとのことです。
最近もたびたびニュースなどででこのような技術を導入した会社を見かけたり見かけなかったり。

2. 自然言語処理

自然言語処理は、 ChatGPT などに使われています。自然言語処理という名前なだけあって、 人間が打ち込んだ文章を理解してくれるのがこの技術です。
簡単な仕組みとしては、1. 単語に分ける → 2. 単語同士の関係性を解析する → 3. 意味を解析する → 4. 文脈を解析する
という流れです。また、実際に使ってみると分かりやすいですが、少し崩した文でもしっかりと読み取り、AIが作った文章で返答してくれます。
ChatGPTは基本的に無料(有料プランもあり)なので、ぜひ使ってみてください。

3. 音声認識

音声認識は、音声入力などに使われています。
人間の音声をデータに変換し、それを音素、単語と照らし合わせていくことで文として出力します。Siriなどの音声アシスタントがいい例ですね。
察しの良い方はお気づきかもしれませんが、この技術は自然言語処理と密接な関係にあります。テキストとして出力するだけならまだしも、それを受けて動作するとなると当然、自然言語処理も必要になります。
そのため実践段階では両方の技術が組み合わせられていることがほとんどです。

4. レコメンデーション

レコメンデーションは、EC サイトでよく使われています。Amazonを想像してもらえればいいです。
この技術は利用者の閲覧履歴や購入履歴からそれぞれの利用者におすすめ商品を提示できます。例えば、シャーペンを見ていたらおすすめにシャー芯がでてきます。
これによって顧客単価購入単価のアップ、サイトの利便性の向上を見込めます。

5.異常検知

異常検知は、監視カメラや迷惑メールの自動振り分けに使われています。
まずはカメラの説明から。侵入者の検知はもちろん、喧嘩なども検知することができます。
この仕組は、通常時と比較して類似度が一定の値を下回ると異常として検知します。
これによって作業員がずっとカメラ画面を見ないといけないことも無くなり、負担を大きく減らすことが可能です。
そして迷惑メールの自動振り分けの仕組みです。これは迷惑メールによく使われる特徴を学習させることで自動振り分けを可能にしています。あきらかに「これ迷惑メールだろ」っていうものもよくありますしね。

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