確証バイアス

 

情報を集めるとき、自分に都合のいい情報ばかりに目が行ってしまう心理。

これは私もよくあります。

たとえば?

製品のレビューがわかりやすい例ですね。

レビュー

製品A

デザインが好みで、友人のおすすめもあります。

性能も価格も良さそうです。

一部のユーザーは操作が複雑だと感じているようです。

製品B

デザインが好きになれません。

性能や価格には満足しているユーザーもいます。

特に問題はなく、使いやすいという意見が多いようです。

他にもこんな例があります。

血液型

A型の人は”几帳面”と言われることがありますよね。

A型のアオイさんがいるとします。

そしてあなたは、A型の人は几帳面 + アオイさんはA型 という情報をもっています。

そうすると、あなたは

  • アオイさんが自分のロッカーを丁寧に掃除している姿
  • アオイさんがノートを丁寧にとっているところ
  • が目につきます。

    逆に

  • アオイさんの服にシワがよっていること
  • 昨日、机の上がかなりちらかっていたこと
  • が見えにくく、記憶に残りにくくなります。

    カルト宗教

    宗教を信じるという行為には、確証バイアスが大きくかかります。

    宗教と言っても、様々です。

    今回はある特定の形態、状態の宗教で説明をします。

    これは実際にアメリカ・シカゴで科学者が小規模宗教団体に潜入をした調査の結果です。

    1. 世界の終焉または大災害を予言する
    2. 自分たちの宗教団体のメンバーであるなら、終焉の前に宇宙人が空飛ぶ円盤で助けにきてくれる。
    3. 結果的に①も②も起こらなかった。

    さて、③で終焉が嘘だったこと、自分がやってきたことが間違いだったことが発覚しました。

    問題です。このあと、集団のメンバーは解散したでしょうか。

    NOです。

    では、メンバーは動揺しなかったのか。

    NOです。

    実際、30人中数人が宗教団体を抜けて出ていきました。

    しかし、残ったメンバーはまたしても、より熱心に勧誘活動を始めるようになりました。

    これが結末です。この後彼らがどうなったのかは、ご想像におまかせします。

    もちろん、「確証バイアス」だけのせいではありません。

  • サンクコスト効果
  • バンドワゴン効果
  • 認知的不協和の解消
  • などなど、他にも数多くの人間心理が関係しています。

    カルト宗教は、人間心理の根本的な部分があらわれやすくなっています。

    カルト宗教がどうやって勧誘活動を行っているのか、調べてみると心理学の知識が身につきますよ。

    Action

    自分の意見を自分の頭の中で否定してみよう。