損失回避バイアス

 

「利益」よりも「損失」に過剰に反応し、損失のない行動を優先的に選ぶ心理

あ!これしってるよ。1万円をもらった喜び」よりも「1万円をなくした悲しみ」のほうが大きく感じるやつでしょ!

詳しいですね、そのとおりです。「1万円をなくした悲しみ」のほうが約2倍大きいと言われていますね。

ふしぎちゃん、何か「損失回避バイアス」にあてはまる体験があったら教えてもらえますか?

う〜ん。そうだ、思い出した!お父さんに言われたやつだ!


ふしぎちゃんとお小遣い

~ふしぎちゃん宅にて~

今月は家事がんばったな。助かったよ。お小遣いはいつもより2000円追加であげるよ。

やったー!ありがとう!

そういえば学校のテストがあったな。ちょっと見せてみなさい。

・・・ん?なんだこの点数は。お小遣いアップはなしだ。

え~そんなあ。

fin


はじめから「お小遣い2000円追加」なんて言わないでよ。

このときのモヤモヤした気分の正体は「損失回避バイアス」だったんだね。

それは嫌な思いをしましたね。金額は±0ですが、損失を感じる分つらいでしょう。

さて、仕切り直して私からも広告の例を紹介します。

広告

Youtubeの脱毛系広告

Youtubeの広告などでよく見る「脱毛系広告」が「損失回避バイアス」を有効活用しています。

3〜5分程度の漫画動画で、「俺はタカシ。高校一年生だ。俺には最近悩みがある。」のような始まり方をするものです。

この動画は、人のコンプレックス(太っている・禿げている・整形したい)などの悩みを抱える主人公が”あるサービス”を使って,

コンプレックスを解消し、モテるようになる。

という内容です。

「それ、直さないと損ですよ!!」「直したらこんなにも明るい世界が待っていますよ!!」と強烈にアピールしてきます。

他にも、Youtubeのサムネイルとタイトル、広告のキャッチコピーにも多く見られます。

  • 「これ知っておいたほうがいいよ」
  • 「これ買ったら生活がよくなりますよ!」
  • ではなく

  • 「え?これを知らないと損だよ!恥をかいたり、何万円も損するかもよ。」
  • 「これを持っていないあなたの生活の質はよくない。損だから今すぐ買うべき。」
  • のように「損だ!」と伝えるものがより買われやすいですよね。

    ここらへんの話は、なんだか「ネガティビティバイアス」と通じるものがありますね。

    Action

    「損」というキーワードに心を動かされていないか振り返る。

    商品を買う前に「損だから」という理由以外の買う必要性を考えよう。