返報性の原理

返報性の原理

相手から何かを受け取ったときに「こちらも同じようにお返しをしないと申し訳ない」という気持ちになる心理効果

分かる!前におみやげをもらったとき、返さなくちゃって思った!

そうですね。返報性はビジネスや私生活で多く見ることができます。

お試し

・試食

・お試しメイク

・試し振り(ゴルフ・野球・テニス・バド)

・試着

このような「お試し」は大体無料で、店員さんも丁寧に対応してくれますよね。

「元々買う予定はなかったのに、なんか申し訳なくて買ってしまった。」

そんな経験ありませんか?

占い師は、このような言い方をして、「当たっている」と思わせ、「信頼」をつかみ取ります。

それこそが、「返報性」です。お試しをすると買う人が多いからこそ、どの企業もやるのです。

プレゼント

 

普段は、自分から誕生日プレゼントをあげることはないという人でも、もらった人には返したくはなりますよね?

普段は、自分から誕生日プレゼントをあげることはないという人でも、もらった人には返したくはなりますよね?

というものもあります。

返報性は大きく4つに分かれます。

①好意の返報性

②敵意の返報性

③譲歩の返報性

④自己開示の返報性

①好意の返報性

他者から好意をもった行いをされたときに、好意で返したくなる

・SNSでの「いいね」や「フォロー」を返す

・プレゼント、お土産

②敵意の返報性

他者から悪意をもった行いをされたときに、悪意で返したくなる

・陰口を言われたことが分かったときに、「あいつは元々嫌いだったし、別にいいよ」と返す

・道で肩が当たったのに無視され、睨み返す

・よく怒る先生に反発する

③譲歩の返報性

相手が譲歩してくれたら、自分も譲歩しなければいけない気持ちになる

・購入しようとしていた商品を値引きしてもらった。結果、自分の想定していた金額よりも高い金額だったにも関わらず、購入した

・ケンカをして、相手が先に謝罪をしたので、自分も謝った

④自己開示の返報性

相手がオープンに話してくれたら、自分も開示をしなければいけない気持ちになる

・悩みを打ち明けられたから、自分も話した

・好きな人がだれかを教えられたから、自分も打ち明けた

・初対面でフレンドリーに話しかけられたので、自分も明るく話した

思い当たる例はありましたか?

~注意~

返報性は、「良いもの」を与えないと帰ってこない

いらないものを与えられても、好意的に返すことはありませんよね。

つまり、相手の欲しい物(言葉・物質)を”見極める”。

返報性はこれとセットになります。

相手と自分をハッピーにするセットです。

~応用~

①好意の返報性

②敵意の返報性

③譲歩の返報性

この3つは、「善く生きる」だけではたらきます。

今回紹介するのは、④自己開示の返報性です。

自己紹介

初対面で、相手の仕事や年齢を聞きにくいと思ったことはありませんか?

そんなときはこんな自己紹介をすればいいのです。

 

はじめまして、赤石トキといいます。年齢は26で、今は〇〇で働いています。

 

こうすると、返報性が働きます。

相手も同じ「名前」「年齢」「仕事」+α を答えてくれるでしょう。

これからは、1対1の初対面では、自己紹介を使って聞きたいことを言わせてください。

秘密の共有

 

・悩みを打ち明けられたから、自分も話した

・好きな人がだれかを教えられたから、自分も打ち明けた

とありました。

この内容を話すときは、あるワードを追加してください。

それは、

・あまり他の人には言わないでほしいんだけど~~。

・ここだけの話~~。

・二人の秘密にしておきたいんだけど~~。

・ちょっと恥ずかしいんだけど~~。

などです。

「秘密を共有している」ということが相手に伝わればいいです。

 

そうすると、認知的不協和がはたらきます。

「トキくんと秘密を共有しているということは、私はトキくんと仲がいいはずだ。」

こう思わせることができます。

 

ー注意ー

本当に周りに話してほしくない秘密は話さない。

これを徹底してください。人は、絶対に秘密を一人で守れません。

人柄を信頼していても、そこは信用しないでください。

「秘密感」の演出が大切なのであって、本当の秘密を話す必要はないです。

「ちょっと転んだ」くらいの失敗談でOKです。