矛盾する認知を同時に抱えた状態、またその際に覚える不快感やストレスのこと。
認知的不協和の解消
認知的不協和のストレス状態を回避するために、別の価値観を自分に思い込ませること。
具体例で説明します。
酸っぱいブドウ
あなたは、「酸っぱいブドウ」という童話を知っていますか?
キツネがおいしそうなブドウを見つけるが、高いところにありどうしても届かない。
しまいには「あのブドウはきっと酸っぱくてまずいに違いない」と言って去る。
こんなシンプルな物語です。まさにこれこそが「認知的不協和の解消」です。
順番に説明します。
①キツネはブドウを見つけ、おいしそうだと思う。
②食べられないと分かる。
③「食べたいのに、食べられない」という矛盾がキツネの中に発生してストレスがかかる。(認知的不協和)
④ストレスをなくすために、「あのブドウは酸っぱいに違いない」と思い込む。(認知的不協和の解消)
⑤思い込みによってストレスが軽減される
話は分かるけど、実際そんなこと起こってなくない?
では、身近な例で紹介します。
振られた人
ラブラブなカップル、タクヤとメイがいました。
ある日、タクヤは「他に好きな人ができた」と言われて振られました。
あなたは、別れた直後のタクヤからカフェで話を聞きました。
するとタクヤは、メイの悪口を長々と語りました。
最終的には「メイとは付き合わなければよかった」とまで言いました。
これは、想像しやすいですよね。
では、どこに「認知的不協和がはたらいているか」を考えてみてください
①タクヤはメイのことが好きだった。
②振られる
③「メイが好き」と「メイに振られて悔しい、情けない」という矛盾でストレス。(認知的不協和)
④ストレス軽減のために、「別に好きではなかった」と思い込む(認知的不協和の解消)
こんな感じです。なんとなくわかりましたか?