サンクコスト効果

サンクコスト効果

すでに費やしたコストにとらわれ、「このままでは無駄になってしまうから」「もったいないから」と非合理的な行動をとってしまう心理的効果

むずかしいよ~。コストって何?

コスト
①時間
②感情(労力)
③お金
サンクコスト効果をわかりやすくいうと、 過去に費やした「時間・感情・お金」が無駄になることを恐れて、不合理な行動を取るということです。
わかりにくいと思うので、具体例で解説します。

恋愛

3年間付き合った彼女と最近うまくいっていない。別れようと思っている。 しかし、なかなか話をきりだせない。

普通に考えたら、すぐに別れたほうがいいですよね。 ですが、それを阻む壁が「サンクコスト効果」です

※「一貫性」も効果を発揮

①時間

3年間という時間

②感情

頑張って告白して、色々なことを悩み、感情的衝突をしてきた。

③お金

様々な場所に遊びに行ったり、プレゼントをしてお金を使った。

+一貫性 →「変わらない」状態を続けようとする本能

これにより、話をきりだせないという状況になっているのです。

ギャンブル

最初の賭けで3万円を無駄にした。 次勝てば、10万円が帰ってくる。 次も勝負しよう。

既に3万円を無駄にしていることから

①時間

ギャンブルをする時間、その3万円を稼ぐ時間

②感情

ギャンブルをするときに、強く願った気持ち

③お金

賭けた3万円

この3つが「ギャンブルを途中でやめる」という選択肢を隠して、 「もう一度勝負する」という不合理な決断をさせています。

列に並ぶ

グッズを買いに来た。 すぐに入れると思っていたが、2時間店の前で待った。

もともとは二千円の買い物をする予定だったが、一万円も使ってしまった。

2時間待ったのだから、少ししか買わないで帰るのは「もったいない」 という心理がはたらき、買い物料が増えています。

~対策~

「サンクコスト効果」を自覚する

この効果を知る前のあなたならば、ズブズブと沼にハマって行ったでしょう。

ですが、いまのあなたは違います。「あっ、いまサンクコスト効果の罠陥っているな」と自覚できます。

勇気を持って、意味のある決断をしてください。

~応用~

悪用厳禁!

先程の例で分かった通り、サンクコスト効果は「依存」と「執着」の源泉です。

つまり相手に、自分へ「時間・感情・お金」を賭けさせるほど、「依存性」が増していきます。

悪用はせずに、自分の身を守るためだけに使いなさい!(ウィンザー効果)