単純接触効果

ザイオンス効果(単純接触効果)

「繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果」

広告・人間関係 で使えます。

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あなたはコンビニに行って、ジュースを選んでいます。

そのとき、「全く見たことがない商品」と「CMで見たことがある商品」

どちらを選びますか?

多くの人は見たことがある商品を選びます。

なぜか。それは見たことのある商品のほうが安心する(好意がある)からです。

人間関係

私がいつも通っている近所のカレー屋さん。

店主はいつもニコニコしている愛嬌のいい人です。

最初は「店にいつもいる人だな。」

くらいの印象でしたが、通っていると、その人への安心・信頼感が強くなりました。

じゃあ好きな人に何回も会ったら好きになってもらえるってこと?

答えを言うと、NOです。

え~なんで?

よく勘違いされる、ザイオンス効果の「落とし穴」についてお話しましょう。

落とし穴①

◎約10回までしか効果がない

「意味」の部分だけ見ると、会えば会うほど好かれていく。なんて素晴らしくて簡単なんだ。そう思うかもしれません。

でも、考えてみてください。

アイドルの握手会に何十回も参加した人が、そのアイドルに人間的に、異性的に好きになってもらえる。

そんなことありますか?

ないですよね。ザイオンス効果は初対面から10回目までしか効果がないのです。

回数だけの勝負には限界があるということです。

アイドルの例えを出しましたが、世の中のどの男性・女性でも同じです

会う回数ではなく「質」つまり、あなたの人間としての魅力が大切になります。

落とし穴②

◎ネガティブはネガティブのまま

もし、あなたのことを初対面で馬鹿にしてきた人がいるとしましょう。

その人と10回会っても好意が増すなんてもってのほか。

「嫌な気持ちが」倍増するだけですよね。

また、嫌な人に追いかけ回される、ストーカーの領域にもなりかねません。

何度会っても第一印象が悪かったら、「欠点」に目を向けられていたら。

好意が加速することはありません。

落とし穴③

◎実際に会わなくてもザイオンス効果ははたらく

実際に会わなかったらいつはたらくんだよ。

そう思いましたか?

答えは、「頭の中で考えているとき」です

恋愛なんかでは特に、意中の相手のことを頭の中で何度も思い出しますよね。

それにより、自分で好意を増やしているわけです。

「いつもOOちゃんのことを考えてしまうということは、私はOOちゃんのことが好きなんだ。」

という"認知的不協和"の解消を狙うこともできます。

~応用編~

では、具体的にどうしたら「頭の中であなたのことを考えさせられるか」

それは

①強烈な感情的体験 ✖ 不明確

一つ想像をしてみてください。あなたには、好きな人がいます。ある日、自分の仲の良い友人からこんな噂を聞きました。

「OOちゃんおまえのこと好きらしいぜ」

これは強烈なストレートパンチ。感情を思いっきり揺さぶられます。 ですが、本人から聞いたわけでもないし、本人にはいつもそっけなくされる。

一体どっちなんだ。(不明確)このようなことがあると、つい考えてしまいますよね。

②ものを預ける(プレゼント)

これ面白いよ。と言われて、本を貸してもらいました。

その本を見ると、貸してもらった人を思い出すはずです。

そこでも単純接触効果がはたらきます。

あまり会わない人であれば、「何かを貸す」形で単純接触を狙うとよいでしょう。