食品ロスとは

SDGsの目標の写真 ※日本ユニセフ協会のホームページより引用しています。
2015年9月、国連で採択された2030年までに達成すべき「持続可能な開発目標」、SDGs。
「食品ロス」とは、そんなSDGsの二番目の目標「飢餓をゼロに」に当たる問題であり、本来は食べられる状態であるにもかかわらず食品が廃棄されることです。
農林水産省で使用される「食品ロス」は「食べられる部分の廃棄」を意味し、「食べられない部分も含んだ廃棄」は「食品廃棄物」と呼ばれます。国際連合食糧機関(FAO)では食品廃棄物のことを「Food and Waste(フードアンドウィースト)」と呼んでいます。
ですが、一般的に日本では「食品ロス」と「フードロス」は同じ意味として使用されることが多いです。

そんな食品ロスについてですが、日本では毎日、国民一人当たりおにぎり約1個分の食品が捨てられています。
年間にして約40kg!つまり、子ども一人と同じ重さの食品を捨てていることになります。

現状

2024年6月21日に農林水産省が公表した食品ロス量は472トン。その中でも事業系が236トン、家庭系が236トンと、事業と家庭とでロス量はあまり変わらないことがわかります。
大分県では事業系がやや勝っています。

原因

飲食店の食品ロスの1番の原因としては、「お客様の食べ残し」があります。このほか、使いきれないほどの食材の「仕入れすぎ」や料理の「仕込みすぎ」、ドタキャンやノーショー※といった「無断キャンセル」も食品の廃棄につながっています。
家庭では料理を作りすぎたり食べきれなかったりして残る「食べ残し」、野菜の皮や茎など食べられるところまで切って捨ててしまう「過剰除去」、未開封のまま食べずに捨ててしまう「直接廃棄」が原因となっています。
※ノーショー・・・予約した客が現れない事態

国の方針

    日本ではこのような取り組みが行われています。
  • 商慣習※を見直す取り組み
  • 食品ロス削減レシピの募集←啓発用リーフレットの作成
  • 気象情報の活用
  • 容器包装の工夫の提示
  • 「おいしい食べきり/全国共同キャンペーンの実施」
  • 「てまえどり※」の呼びかけ
  • 災害用備蓄食品の有効活用の取り組み
  • フードバンク活動の普及
  • 食品ロス削減全国大会の開催の呼びかけ
  • 学校給食における地産地消の推進
また、「食品ロスの削減の推進に関する法律」(略称:食品ロス削減推進法)令和元年5月31日より公布、令和元年10月1日より施行されました。
※商慣習・・・商業上の取引の習慣
※てまえどり・・・商品棚の手前にある商品から取ること