新たな意匠権を考えてコンテストに応募しました
この世には、高校生以上の学生を対象とした、特許庁や文部科学省などが主催する、無料で特許登録、意匠登録ができるコンテストがあります。その名もパテントコンテスト、デザインパテントコンテストです。特許及び発明のアイデアはパテントコンテスト、意匠及びデザインのアイデアはデザインパテントコンテストで応募されます。
私たちは、知財学習の一環としてこのコンテスト(デザインパテントコンテスト)に参加させていただきました。意匠出願など、このページが参考になれば幸いです。
このコンテストでは、優秀賞に選ばれた場合、無料で出願、登録することができます。具体的には、弁理士知的財産の専門家のアドバイスをもとに自分で出願書類を作成し、特許庁へ出願、特許庁の審査を通った場合と登録となります。またこの際、弁理士の方との相談費用や特許庁への出願費用、登録費用などはすべてコンテストの主催者が負担してくれます。登録できたら、面接で自慢できますよ。
どのように応募したのか見てみましょう。
まずは身の回りにあるヒントからアイデアを探っていきます。といっても、アイデアなんてすぐ思いつきません。どうやったらこの不満を解決できるか、こんな商品あったらいいなど日常にアンテナを張ってアイデアを考えていきます。
今回私たちが考えたアイデアを参考に進めていきたいのですが出願前なので作品の情報を載せることができません。ご了承ください。
アイデアが決まったら、計画に移ります。計画とはそのアイデアを実現させるためにどのような構造、仕組みをつけるかなどを決めることです。またアイデアも計画も発想力が大切ですね。
計画できたら製作に移ります。ここでは技術力。材料を加工したり、3Dプリンタを使って設計したりして製作していきます。また製作に伴いうまくいくか実験をする必要があります。そこでもしうまくいかなかった場合は泣きながら、改善をしていきます。無限に実験→改善を繰り返します。そうして作品が完成します。
書類では難しい話が続くので、簡単にまとめますが皆さんは頑張ってください。書類では主に以下の情報がいります。
1. 作品の説明
2. 作品の写真
3. J-platpatを使用し先行とアイデアが被っていないか調べる
4. 詳細書類(自分の名前、図面データなど)が書けたら提出
して応募の流れは終わりになります。
※出願前に情報を公開してはいけない理由※
なぜ、出願前に情報を公開してはいけないのでしょう、もちろん特許などを取る気がないなら大丈夫ですが、それが会社の情報だったりしたらアウトです。では、すこし考えてみましょう。
ヒント:日本は先願主義です。
理由の一つは、特許庁の審査の際に必要な項目の一つである新規性が失われてしまうリスクがあることです。特許や意匠は新しいアイデアでなければ審査を通過しないので、情報が広まってもうすでにあるものと判断された場合は、取得が難しくなります。
理由の二つ目は、出願前の情報を載せることで、一般の人でも情報を見ることができます。いわばアイデア盗み放題です。日本は先に出願した人が特許ととれるため、先に考えていても出願が遅れてしまったらと権利が取れなくなってしまいます。