ユーロ統合までには、主に3つステップを作って達成しました。
第1ステップは、1990年から、1993年に行われました。目標とするものとしては、
・人、モノ、サービスの自由化
・市場(ここでは取引している場所全体をさす)の統合の促進
まだこの時点では大まかな目標でしたが、各国の中央銀行(国のお金の流れを調整する重要な役割を持つ)の総裁(リーダー)が集まって、通貨統合のためのEU全体の中央銀行を作るべきだということも決まっています。これが、後で説明する欧州中央銀行となります。
そして、1994年から1998年の第2ステップにはさらに具体的なことが行われました。
・ユーロに参加する国の決定
・参加国の借金、難しい言葉でいえば国債の削減、財政を健全にする
・欧州通貨機構の設置→統一通貨の政策を担当
これらは、一国の全体的な経済を活性化し、統一通貨の価値を高めることが狙いだと言えます。
政府・企業・家計を含めた、一国の全体的な経済のことをマクロ経済といいます。
いよいよ、最終第3ステップに突入します(1999年~2002年1月)
・第1ステップで検討が進められた欧州中央銀行(略称ECB)の設置
・参加国はフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガル、アイルランド、オーストリア、フィンランド、ベルギー、オランダ、ルクセンブルクに決定
通貨の価値がECBの設置によって、金融政策(お金の流れをあるていどコントロールする政策)が参加国の間で統一することになりました。