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クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
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日本への影響

円高ユーロ安や株の下落って何?


ここで、このユーロ危機においての日本への影響を考えてみよう。

円高ユーロ安



ユーロ圏内の信用不安により、ユーロに対する危機意識が高まります。
ユーロは売られ、別の通貨として、信用不安の避難場所として選ばれたのが「円」でした。 ユーロを売って円を買う動きが激しくなり、結果として円高ドル安となりました

たとえば、1ユーロが105円だったとします。
これが105円未満になるのが円高で、105円より大きくなるのが円安と呼ばれています。
一見すると反対のように思われるでしょう。
しかし、これを1円○○ユーロとして考えると分かりやすいでしょう。

1ユーロ105円 → 1円0.0095ユーロ

1ユーロ95円 → 1円0.0105ユーロ    円の価値↑

たとえば日本で1万円の品物がヨーロッパでは95ユーロで売れるものが105ユーロに上昇することによって、 結果的に現地の人たちが買わなくなることが起こります。
つまり、円高によってヨーロッパに品物を輸出している会社に損益が出るのです。

株安



株とは、会社などが発行している投資した時にもらえる券のことです。その価値は会社の業績が良い時には上がり、悪い時には下がります。

 また、それぞれの会社ではなく、日本全体、あるいは世界全体といった広いエリアでの株価の平均の値段を平均株価と言います。
今世界では、ヨーロッパのユーロ問題によって株価が下落し、それによって日本の経済にも少なからず影響しています。

Column 用語について
ニュースでは、ヨーロッパの信用不安問題についての見出しなどに「欧州信用不安」「ユーロ問題」「債務危機」など様々な言葉を使っていますが、 どれも内容は同じです。
このトップページのタイトルでは「EU金融恐慌」と使われていますが、最近では「信用不安」が一番よく使われています。

日本に信用不安は起こる?

 ヨーロッパでは借金の多い国が原因で信用不安を起こしたよね? 日本にも、大量の借金を抱えているらしいけれど、大丈夫なのかなあ?

  日本はユーロのように通貨統合していないから大丈夫じゃないの?

  ニッチョ君の言っていることも正しいが、日本はヨーロッパの国といくつか違った点があって、今のところ、信用不安は起きていないのだ。

  そこを詳しく説明して!

日本で信用不安が起こらない理由@〜「国債」の「国際的」信頼性〜


日本には今、数千兆円という膨大な国債、つまり国の借金があります。
数千兆円という世間に稀にも聞かない金額をきいて、あまり実感もいない人もいるでしょう。
分かりやすく言えば、国民一人一人が、数百万円〜数千万円の借金を持っているということになります。
それなのにどうしてヨーロッパのように信用不安は起きないのか?と思ったでしょう?
実は日本には国債(国の借金)に対する信用性が高いからです。

ヨーロッパ諸国の多くの国債保持者は、信用不安問題によって、その借金を手放します。
その結果、次の借金の購入先が、日本となったのです。
世界各国でも日本の国債の信用性は増し、金利が減ることで、日本の負担が少なくて済むのです。

日本で信用不安が起こらない理由A〜国債を持っている人はみんな日本人〜



日本は国債の海外保有率が10%未満と非常に低いです。
国債のほとんどは日本国内にいる人が持っていて、信用不安は起こりにくいと考えられています。

 しかし、日本も今危うい状況に進んでいることは間違いない。専門家の一部には、国際の信頼性はあまり高くない、という意見を持つ人がいるのだ。

 なぜですか?

 日本の国債を買う人が増えたことは、一見日本の国債に信頼性があるように思われるのだけれども、海外の人は、日本の借金の多さをちゃんと見ている。
だから、数か月のうちに返ってくる国債を買う人が多いのだ。
海外の投資家は、利益をを優先するので、リスクが高くなれば、すぐに売ろうという姿勢になっている。

 なるほど。

 それに、ギリシャに比べて、GDP(経済規模の大きさ)に対する借金額の割合が非常に多いのだ。ギリシャが160%であるのに対し、日本は200%近くもあるのだ。

 深刻ですね。

 そうなのだ。今のところはギリシャのような状態にならなくても、このまま進めば、われら日本も借金や財政悪化に苦しめられる日が来るかもしれないな。

 恐ろしいなあ。

 そのためにも、一人ひとりが、このような問題をしっかり受け止めることが大事だよ。


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