当サイトは全日本中学高校Webコンテストに参加しています。

English


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は
クリエイティブ ・コモンズ 表示 - 非営利 - 改変禁止 2.1 日本 ライセンスの下に提供されています。

財政危機に陥った国:ギリシャ

 ギリシャはもともと、財政基盤はあまり強くなかったのだ。
 じゃあなんでユーロに加盟することができたのですか。
 そりゃもちろん、加盟するために赤字を減らしたのでしょ。
 Bの言うとおりだ。しかし…
 しかし…
 ギリシャはもともと価値が低い通貨を使っていたから、知名度の高いユーロに加盟したことで、通貨の価値は大幅に上がったのだよ。

 それじゃあ好景気になったのですね?
 そうだ。何せギリシャはただでさえ公務員の数が他の国より多かったのだから、彼らへの給料を含めた人件費に充てたのだ。このグラフを見てごらん。

ギリシャ国民の実に3分の1から4分の1が公務員なのだ。

 公務員に対しては、安定した給料を支払わなければいけないね
 そうだ。普通の企業と違って、クビにしたり、給料を下げたりするのは難しいのだ。あとそれに、政府は福祉などにも大量に投資したのだ。

 そのあと、ギリシャどうなったの?
 だいたい予想はつくだろうけど、一応黒板で説明しよう!

公務員への人件費や福祉などに投資した結果、どちらも大きな利益は上がらずに、結局政府のもとには大量の赤字しか残りませんでした。
しかも驚くことに政府はその大量の赤字によって不景気になることを恐れ、隠してしまったのです。

その後も、借金は日に日に膨れ上がり、その都度隠し持っていました。
 その大量の国債が発覚したのは2009年のリーマンショックの後、採算の合わない国が次々と発覚し、中でもギリシャは世界的にも膨大な額でした。

 発覚したのち、ギリシャにお金を貸す国や銀行は誰もいませんでした。
もともとギリシャの借金を持っている人たちの経営にも大きく影響が出てしまい、
これがギリシャ以外のヨーロッパ全体の銀行に影響を及ぼすことになったのです。


■EUのノーベル賞授賞 ■ノーベル賞について ■ノーベル平和賞について ■アルフレッド・ノーベルの生涯