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ユーロの参加国

お父さん、学校の授業でいろいろな通貨についてこの前勉強したよ。
でもヨーロッパの国はみんなユーロだと思っていたのに、イギリスは「ポンド」っていう名前だったよ。
EUに加盟している国はユーロを使わなければならないのじゃ…

私の説明は足りなかったようだね。
確かにEUに加盟している国はユーロ導入も義務付けられている。
でも、イギリス、デンマークはEUの一員であるがユーロに加盟していない。

ちょっと待ってください。じゃあ、逆に考えれば、ユーロを使いたくない国もあるってことですか?

 さすが!勘が鋭いね。
さっき言ってたイギリスの「ポンド」みたいに、自分の国の独自の通貨を使っている国もあるのだ。
それにはさまざまな事情があるけどね。ちょっと詳しく見てみよう!

ユーロの参加国、非参加国


参加国  ドイツ
 フランス
 イタリア
 スペイン
 ポルトガル
 オーストリア
 フィンランド
 ベルギー
 オランダ
 ルクセンブルク
 ギリシャ

非参加国にはユーロを導入したくない、さまざまな理由があります。

イギリス
古くから産業革命が起こり、世界有数の経済大国に発展したイギリスは自国の通貨『ポンド』をなげうってまでヨーロッパの経済基盤が弱い国と一緒にまとまろうとは思いませんでした。

ユーロを導入することで、通貨を支配する主権はおろか、そのうち、各国の政策を操るためのお金(=財政主権)までもが、

中央銀行であるECBに操られてしまうのではないか、という恐れからです。

はじめは政府もユーロ導入を検討しましたが、金融の中心であるプライドを持つイギリス国民の国民投票によって反対され、

導入は見送りとなりました。

つまり、イギリスは古くからのプライドと経済の主権を奪われることを恐れて見送りしている。

ノルウェー
ノルウェーは、世界最大の漁業国、また産油国で知られていて、実際の国の経済の基盤もそれが占めています。

ですから、EU圏のほかの国々と違って、ユーロ導入など小さい国などがひとつになって経済を動かす必要などないのです。

ちなみにノルウェーは、ユーロ導入はもちろん、EUの加盟もしていません。

つまり、ノルウェーは資源豊かな国がゆえにユーロの必要性はない。

また、ブルガリアやポーランドなどの国は現時点では非参加であるものの、

ある程度の財政基盤を確保したうえで、将来加盟することが見込まれています。


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